毎年一定量の甘藷を栽培し続けている。近年、様々な美味しい品種が園芸店に出ているが味がいいと記されていても表示通りの物が収穫できるとは限らないと思っている。知り合いはベニアズマが自分の畑に一番合っていると言い私に同意を求めてきたことがあったが、前年この品種を栽培したがバカでかく生長し粉っぽく甘みも乗らなかった。つまり関東系のこの品種は私の畑には合っていなかったようなのだ。当時近所の方のアドバイスで同じ関東系の紅小町をメインに栽培していた。最近は関西系の鳴戸金時を主に栽培している。園芸店で売っている苗も結構値高く近年は買っていない。時期的に早く店頭に並ぶのでゴールデンウイーク前には芋植が出来るのだが、降雨が必ずしも期待できないので灌水のことを気にかけなくてはならない弱点がある。自然のサイクルに合わせ、梅雨に甘藷を植えた方が理にかなっていると思う。昨年、晩秋に収穫した芋を発泡スチロールの箱に籾殻と一緒に保存し、3月にビニルを覆い種芋を植えたが、そろそろ苗ができはじめてきた。鳴戸金時と干し芋用の隼人芋の二種類の苗を栽培している。梅雨からの天然の水が期待できることと苗を取ってから間髪を入れずに植え付けられ活着が確実であるという利点がある。甘藷は畝に差し込めば良いとよく言われているが園芸店で何日も売り場におかれた苗について私は灌水の必要性を記しておきたい。50本、100本単位で売られているが時には活着率が疑問に感じられることがある。
未だ芋植はしないが、その前に畝作りを済ませておかねばならない。今年はJAの商品券を頂いたので春先にカリの肥料を物色していたところ甘藷専用の肥料を紹介してもらった。これまで有機肥料を鋤き込んだりしていたがコガネムシの幼虫などが発生し、食害に会ってしまい失敗したことがあった。今はカリ肥料を主体とし畝全体を黒マルチでカバーする方法を取っている。地温が上がることと何よりも除草の手間が省ける。
とはいうものの畝作りとマルチ張りは時間と体力がいる。畑を耕し肥料を散布し耕耘機で畝を立てるのだが、私は最後の仕上げはやはり鍬で行っている。機械だけで立ててもも良いのだがこだわりというかせっかくの畝なので美的な物の方が良いかなと思っている。今回、雨水が畝と畝の間に溜まらないように比較的短い畝を9列作った。ついでに黒豆の畝も立てておいた。これはよく似た管理方法で出来るので、早い話同じ物を作っただけだ。黒豆はこの地では伊雑宮の祭礼「御田」(6/24)頃に種を蒔くと良いと言われているので、毎年従っている。全部で12列の畝を立てた訳だが作業が終わる頃には流石にへとへとになっていた。
これ以外にも鬱蒼と茂り畑に覆い被さってきている木を剪定したり、キュウリやインゲン豆が連続して収穫できるように第二段の種蒔きをしたりしていたから疲れを感じてしまったのだろう。
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