2013年5月31日金曜日

つくねいもの網張り

 植え付けてからほぼ一月以上、地中でしっかりと根を張っていた山芋(つくね芋・伊勢芋)の芽が出そろい、先日の雨でうんと伸びてきた。蔓を網に誘引しなければならなくなった。
 ずうっと豌豆栽培で使っていた網(海苔養殖用のもの)をそのまま平行移動して使い回すことにした。山芋の収穫が終わると当然豌豆の畝に戻る。
山芋の蔓を網に誘引
全部で3畝あるがその中の一畝は伊勢芋が植えられている。今回で3度目になるがこの芋の栽培は土壌を選ぶようで、志摩の地には適していないのかも知れないと思っている。それでもめげずに今年も挑戦してみた。
 先日までは葉が黒々とといった表現をしていたトウモロコシであるが、出穂と同時に背丈が異様に高くなっている。何年もトウモロコシは栽培しているがこのような背の高いものは初めてである。
異様に背が高い
 甘いとか美味いというフレーズにひかれて草丈まであまり気にかけずに品種を選んでしまっているが、去年のように季節はずれの台風がやってきたら大変だ。収穫まであと二十日程度だと思うがお天気は穏やかであって欲しい。時間があれば実が充実するように追肥をしたかったが、山芋の世話とネギの定植(第二弾)でエネルギーを使い果たしてしまった。

2013年5月28日火曜日

梅雨入り

 天気予報で確認はしていないがどうやら梅雨に入ったようだ。例年よりも数日早い。玉葱や馬鈴薯は何とか梅雨前に収穫できたが、のんびりと構えていたら大変なことになっていた。雨をたっぷり含んだ野菜は保存性が格段に落ちてしまいカビが生えたり腐ってしまったりする。先日掘りあげたばかりなので欲を言えばあと数日は待って欲しかった。雨水に当てるわけにはいかないのでポールに吊してあった玉葱は早速小屋の中に吊し換えた。お日様が顔を出したら、その時間だけ天日干しを続けよう。
 一つだけどうしても降雨前に済ませておきたい事があった。15株ほど採種用に残してあった空豆を慌てて収穫した。サヤは殆ど真っ黒になっていたが、これを雨にあてると厄介な事になる。汚いし乾燥させるのに手間がかかる。
空豆の種を乾かす
サヤの状態でコンテナにほぼ満杯あった。8割程度乾燥しているが、今夜は外には出せないので扇風機の風を当てながら室内で乾かすことにした。しばらくは太陽の光が拝めそうもないのでこのまま乾かすことになるかも知れない。
見るからに大量の種だが、去年は欲しいと言う人がいたので半分ほど差し上げた。もちろん食べようと思えばそれも可能である。

2013年5月27日月曜日

昼食

 出先で昼時になるとどうしても何か食べることになる。外食は確かに味覚をくすぐるものがあり、プロの調理なので美味いと思うがその多くがどうも塩分が勝っているように思う。味が濃いと言うことは塩分を本能的に要求する我々の舌に訴えるものがあるのだろうう。某鰻屋のタレは確かに美味いのだが私には味が濃すぎるので前を通っても芳ばしい香りには誘惑されなくなった。また香辛料で舌がヒリヒリし味覚をマヒさせてしまいそうな食べ物も敬遠してしまう。もう少し大衆料理であっても淡味を追求できないものだろうか。もしかしたら素材の不味さを隠すための味付けなのではと勘ぐってしまう。
 私が外食を敬遠してしまう理由はそれだけではない。果たして安心して口に入れられる食材を使っているのだろうか?バックヤードの衛生管理は万全だろうか?(某知人の親元が民宿を営んでいるが、大勢の客に出す刺身を作り置いておくとき、食中毒防止のためエタノールをスプレイしているということを本人から聞いたことがある。)そして普通では考えられないほどリーズナブルな価格で食べ物を提供している有名なチェーン店のマニュアル化されたサービスには辟易してしまう。
 そんなことを言っていても外食は楽しみの一つである。ただし、信頼のおける店を選ぶことだけは心がけている。
 今日も素敵な蕎麦屋さんで昼食を楽しんだ。
佇まいも味も良かった。
 私、どうしても関西系なので蕎麦よりもうどん派なのだが、冷たい蕎麦にかき揚げが出てきて文句なしに美味かった。
 蕎麦と言えば、その昔に母が育てていたのを思い出し、菜園でも栽培しようと思いたち、小型の製粉機まで買いそろえたことがあったが、畑が肥えすぎていて途中で止めたことがあったが、機会があれば再挑戦を考えている。

2013年5月26日日曜日

収穫を続ける

 昨日は収穫にエネルギーを使いすぎ夕飯を食べたらそのまま寝てしまった。キタアカリとメイクイーンを全部収穫したが腰と腹筋そして腕が疲労感に襲われた。以前は熊手で掘り起こしていたが芋を突き刺してしまうので最近はスコップでひと株ずつ掘っている。どうでも良いとあまり期待していなかった自家保存の種も予想外の出来で玉石混淆状態だったが、これだけでもコンテナに3杯程度収穫できた。
 今日も馬鈴薯の収穫は続いた。ノーザンルビー、アンデスレッド、スタールビー、シェリーの四種の馬鈴薯(全て赤い)の種をそれぞれ1㎏ずつ植え付けていたものだ。トータルでもコンテナに二杯の収穫になった。試食してみたがそれぞれ味が異なり美味い。
 午後からは3月に種を蒔いて苗を育てていた九条ネギが植え付け時期になっていたので定植した。
ネギの定植
 画像右側の敷き藁の下に生姜の芽が見え隠れしていた。これは除草後のものだが殆ど放置してあったので草が繁茂してしまっていた。初期は雑草に負けないように管理しなければならないが、もう少しで草に負けてしまうところだった。
 収穫をメインイベントにしていたが、夏野菜の誘引や敷き藁を施したりする作業が残っていた。キュウリの誘引を終え、ふとズッキーニに目をやると何と実を付け始めていた。数日でズッキーニが食べられそうだ。
実を付け始めたズッキーニ
 スイカの蔓も伸びてきたので、この後は小屋から稲藁を取りだし方向を見定め敷き詰めて誘引した。スイカは量よりも質を追ってみたいと思うが、まだまだ皮算用の段階だ。

2013年5月23日木曜日

収穫日和

 湿度も低く晴天が続いている。馬鈴薯や玉葱を観察していると、どうやら掘った方が良いように思えてきた。北側の畑に植えてあるキタアカリを収穫することにした。天候に恵まれ掘った芋を半日ほど天日に晒して置いたところ余分な土もハラリと落ちて保存には最適な状態になった。畝は短いが二畝掘りあげた。コンテナに二杯強収穫することが出来た。
玉葱・馬鈴薯・ニンニク・ワケギの種
 またとない収穫日和に恵まれたので北側の畑に植えた玉葱(中晩生)とニンニクそして夏眠に入ったワケギの種も掘りあげて天日に当てた。曇天に収穫するとどうしても腐敗が気になるが、これほど湿気が少ないとすぐに乾いて良い状態になる。来週の初めには雨の予報が出ているのでそれまでにしっかりと乾かそう。
 収穫を終えて帰り支度をしていたら野菜作りの名人Nさんが通りかかった。しばし野菜談義である。空豆がスーパーでとんでもない価格で売られていたことや、ゴマの種蒔きや肥料などの話で盛り上がった。私の菜園ではトウモロコシの雄穂が出て、葉も黒々と育っている。そのことを褒めて頂き嬉しくなってきた。敷き藁の心配もして頂き、なければあげるよと言われたが昨年の秋に頂いたものを大切に使わせてもらっている旨伝えたら、また秋に下さるとのことだった。野菜作りをしていると稲藁は本当に有り難い。

2013年5月22日水曜日

トウモロコシ出穂

 トウモロコシの雄穂が出始めている。毎年アワノメイガの被害に遭っているので害虫たちが活動し始める前に何とか収穫が出来ないかと考え、今年はビニルトンネルで幼苗を育ててみた。
トウモロコシの穂
 葉も緑と言うよりも黒々と元気良く育ってきた。自分の菜園で育てているので収穫後直ぐに持ち帰り食べることが出来るのが利点である。収穫期になる来月の中旬が楽しみである。
 玉葱も半数以上葉が倒れてきたので南側の畑の畝を掘り起こした。しばらくお天気が続きそうなので畑で乾燥することにした。
玉葱を半分掘った
家では干す場所の条件が良くないので、とりあえず画像のような棚を突貫工事で作った。夜露が心配なので夜間はブルーシートで覆いをする。画像では見えないがこの中には分球してしまったものも含まれている。去年不良品はみじん切りにして飴色になるまで炒めて冷凍保存しカレーなどに入れた。
 馬鈴薯もキタアカリはそろそろ掘らねばならないが、この時期豆類の片づけや夏野菜の管理があってなかなか作業に手が付けられない。
葉が黄色くなりかけた
 今年の5月は晴天の日が多く、そのため日照時間の累計も長くなっている。梅雨の水分を芋に含んでしまう前に掘ってしまうのが慣例で毎年梅雨前線の到来にやきもきしてきたが、今年は若干余裕を感じる。明日の日にも掘れるが、一週間以内には収穫したい。

2013年5月18日土曜日

空豆の収穫時期は短い

 先日空豆の第一弾を収穫したばかりであるが(正確には第二弾だが)葉が黄色くなりかけてきたし、実も充実しサヤの外からも膨らみが見られた。即収穫である。茹でて試食してみたが今日がタイムリミットでこれ以上放置すると固くて不味いものになってしまう。採種用に幾株か残しあとの実は全て採ることにした。量が量なので数軒にお裾分けし、残りは茹でて冷凍することにした。これはリクエストのあったHさんに後ほど進呈しあとはポタージュにしたり、解凍して食べたいときに楽しむことにした。
空豆はこれで最後(第三弾)
 馬鈴薯も進呈用に数株掘り(キタアカリ)試しにアンデスレッド(赤い芋だが形は男爵形)とシェリー(赤く形はメイクイーン)を掘った。未だ試食していないが楽しみである。画像には映っていないが黄色いバッカンの下に赤い二種類の馬鈴薯がある。時間差はあるが、キタアカリはそろそろ収穫期を迎えているようだ。

2013年5月17日金曜日

「邪魔するんなあ!」

 隣の茶園のオーナー夫妻が「邪魔するんなあ!」と言いながら菜園に来られた。ここ何年か「今年で最後」と言いつつも、この前茶摘みを済まされたばかりである。聞くところによると、この冬歩けなくなってしまったらしい。夫妻と言っても齢は既に80歳を越えている。畑や田圃は長年鍛え続けた体で年齢以上に元気に耕作を続けておられたが、米も昨年から作っていないと言うことだった。
 茶畑のお茶も摘み取って飲んでと言われたが、最近我が町の製茶工場も二軒続けて廃業となってきている。これらの工場では25㎏単位で製茶してくれていたが、これからはJAだけになってしまう。JAだと最低でも50㎏摘まねばならない。せっかくのお言葉であったが、一日に50㎏の生芽を摘むのは不可能である。
 問題は管理されなくなった畑である。恐らく10年も経たないうちに原野と化して行くだろう。当然日照のことや害獣のことが気になってくる。ここの茶園は我が家の菜園の南側にあるので少し気になっている。伸びた木は遠慮なく伐採してくださいと言うことなので、この冬から菜園の周囲の木も手入れをして行かねばならない。
 農業に従事してきた方が、耕作を断念しなければならなくなってきているのはさぞかし心残りなことであろう。子どもたちはいるが、後継者にはなっていないし、私から見れば今まで獲得してきた農業技術が伝わっていかないことに無念さが残る。私のような駆け出し者から見るとこの夫妻は栽培技術のデパートのような方々なのだ。

2013年5月16日木曜日

畑の害虫

 子どもの頃から慣れているので怖いと思ったことはないが、中にはアオムシを見せただけでもダッシュして退散してしまう人もいる。今日は食べる分だけ馬鈴薯を掘ろうとして土の中に手を突っ込んだ瞬間、激痛が走った。ムカデが私の左手の拇に噛みついたのだ。もちろん憎しみを込めてひねりつぶしたが、10㎝くらいの毒をたっぷり持った奴だった。放っておくと手が腫れ上がりそうなので直ぐに指でつまんで吸い出した。ズキンズキンという痛みが二時間ほど続いたが腫れることはなかった。
 去年は作業をするときはゴムの手袋を着用していたが、私は素手の方が仕事がやりやすいのでそのまま芋を掘っていた。まさかムカデに刺されるなんて考えもしなかった。このムカデ、危険を感じたのか一瞬の隙をついて噛みついてきた。我ながら、防ぎようがなかった。土に手を突っ込むときは、これからは手袋を着用しよう。
 空豆が旬を迎えている。収穫後間髪を入れずに実を取りだし、余計なことはせず塩だけで茹でて食べているが、実に美味い。
食べ頃の空豆
 摘心しカリを含んだ肥料を与え、二度ほど土寄せをしてきたが、ひと莢ひと莢に入っている実が大きくホクホクしている。甘みや風味に富みうま味を強く感じる。畑の北側と南側に作付けしているが、今日は北側のものを中心に収穫した。

2013年5月15日水曜日

玉葱の分球

 中晩成の玉葱の収穫時期が迫ってきた。自分で種を撒き育てたものはまだ葉が倒伏していないが、HCで購入したものは半数ほどが倒伏しかけている。この時期玉葱を観察していると率にして数㌫のものに分球が見られる。
分球しているものがある
 自分で食べてしまう分には何ら問題はないが、やはり作付けする以上良い結果を求めてしまう。原因として苗が成長しすぎていたり追肥の時期が遅かったりするときこのような分球が生じるらしい。これらの原因は該当しないが、堆肥など肥料分がゆっくりと効いて行ったのが原因なのかも知れない。
 今、馬鈴薯が実に栄養分を一生懸命蓄えようとしている。そこそこ大きくなってきているので早取りで食べる分を採り続けているが、その後にネギを植えようと考えている。この吊り橋を渡るような作付け計画が面白いのだが、ネギの苗が定植しても良いくらいに伸びてきた。
3月に蒔いたネギ
 当地では青ネギが主流だが、今年はコンパニオンプラントとしてもりようしてみたい。
 
ニンジンとアスパラ
 3月に蒔いたニンジンも間引きと除草をしている。あと一月もすれば若く柔らかいニンジンが食べられる。ニンジンの左手には収穫が終わったアスパラガスが植わっている。まだ収穫は可能だが根っこや本体の体力を付けるため地上部を伸ばすことにした。先日除草と土寄せを施したがお礼肥をあげなければならない。

2013年5月14日火曜日

道の草刈り

 道沿いの雑草が伸びてきた。去年もこの時期に第一回目の除草をしている。草刈り機で刈りサライで山側に寄せるだけの作業だが、最近、真ダニの怖さが報道されているので長靴を履き重装備で臨んだ。
草刈り
 私の菜園の近くには民家が二軒あるが、いつもこの方々が除草しているが若くはないため助かるという話たった。今日も作業が終わった頃わざわざねぎらいの言葉をいただいた。その上、新茶も一袋頂いてしまった。普段人とあまり接していないからかも知れないが、四方山話に花が咲いた。菜園も私が管理している程度だと手入れも行き届くが広い畑だと除草だけでも大変らしい。
 時々、もう少し広ければ余裕を持って連作を避けられると思っていたが一反五畝程度が良いのかも知れない。
 そのYさんが畑を眺め、トウモロコシが大きくなったねえと言ってきた。いつも見ているのでそれほど感じていなかったが、先日の雨と気温の上昇のおかげか、確かに大きく育っていた。
確かに大きく育っている。
 今年は何故かプラムが不調だが、ここ二年絶不調のキウイに花が咲き始めた。去年は開花時に信じられないくらいの気温の低下があり受粉がうまく出来なかったが今年はどうだろうか?老木だから期待は出来ないが堪えて頑張って欲しい。
キウイに花が咲いた。

2013年5月13日月曜日

収穫が目的ではなかったか

 昨日は地面が未だぬかるんでいると思ったので菜園には出かけなかった。雨もそこそこ降ったみたいで(40㎜~50㎜程度)大地は潤っていた。
 今日は何が何でもオクラを定植したかった。どうしても狭いポットの中で育苗しているとすくすくとは育たない。ところが菜園に移植してあげると、植物ではあるが水を得た魚のように元気になる。この定植に要する時間はせいぜい30分程度であった。畑の中をうろうろと歩き回っていると小さな仕事が次から次へと出てくる。ミニトマトの脇芽が気になりそれを欠いた。(約10分程度の作業)行灯で保温してきたキュウリの苗を覗いていたらそろそろネットを張らねばと思い、この作業に取りかかった。流れで、インゲンのネットも張り終えた。(約60分の作業)その後、ナスの苗に支柱を立て(約20分の作業)終えた頃、アスパラガスの畝に草が生え始めていることに驚いた。そろそろこの野菜も収穫をストップしなければならなくなったが、今までの労をねぎらいつつ除草をすることにした。(約40分の作業)
グリーンピースもそろそろ収穫しなければ
 菜園の中の徘徊は続くが、一つ一つの作物の生育状況をチェックしたり害虫の発生を調べたり、雨や風でダメージを受けていないか観察したり・・・この徘徊は単純な徘徊ではない。状況を早めに把握し、早期に対応していくことは確かな収穫に結びつくことを最近経験的に学んだ。この後スイカの蔓をなおしたりしてから(15分程度の作業)今晩の食材の確保に移った。玉葱、馬鈴薯、空豆、キャベツ、春大根、グリーンピース、アスパラガス、茎ブロッコリーと食べきれないほど採り、最後はイチゴを摘んだ。露地栽培なので一昨日の雨の影響を受けているが、今が最盛期である。
 今日の作業は、一つ一つは短時間のユニットであるが、南からの暖かい気団の影響で夏日に近く、発汗がすごかった。これからの作業は小刻みにゲリラ的に行い、しっかりとクールダウンを図らねばと思った。
夕飯だけでは食べきれない。

2013年5月11日土曜日

コンサート無事終了

 あいにくのお天気で足下が悪く、土曜日の夕方どれくらいの方々が演奏会に来て下さるか心配だったが、前回なみに来場いただけた。小林さんは3曲披露していただけた。いつも斬新な提案をして頂いているがどの曲も相当の技術を要する。吉川さんは定番の「アルハンブラの思い出」を演奏して下さった。氏のトレモロは以前にも聴かせて頂いたが一音一音神経の行き届いた端正な音作りで聴く者を納得させる演奏だった。
広垣さんのステージ
 広垣さんはバッハのリュート組曲BWV1006aを熱演された。プレリュードを弾かれた時点でこれから弾かれる舞曲への期待が高まる演奏だった。
 良く耳にする日本の曲を3月にアレンジされた楽譜は、もしも出版されたら需要もあるのではないかと思うほどの出来映えだった。フォリアの主題を自分で遊びの感覚も入れながら編曲されたバリエーションも然りで聴く者を飽きさせない出来だった。
 演奏会後、会場の片付けを皆さんにお手伝いいただいた。毎回のことではあるが、このように会員の方々に最後までお力を貸して頂き恐縮している。
 せっかくなのでコーヒーを飲みに行こうということになって、コメダへ立ち寄り今日の演奏の反省会やら次回に向けてのプログラムについて雑談に花が咲いた。毎回同じようなパターンが定着してしまっているが、そろそろイノベーションについて考えて行かねばならないと言うことで意見が一致した。

2013年5月10日金曜日

野菜を届けがてら

 野菜を届けがてら伊勢のホームセンターに立ち寄った。今週は農業資材のセールを催していた。丁度透明のビニルシートを切らせていたので購入した。透明のものはあまり使うことがないので50メートルの物を選んだ。それから農竹(支柱)を10本、これは毎年数本は抜き差しをしていたりあるいは耕耘機の歯で破損させているので補充の本数である。Φ16㎜で長さが180㎝のものだ。無理な力が加わらなかったら数年は使い続けることができるが、どうしても消耗させ続けている。肥料や種代だけでなく野菜作りは以外と資材にお金がかかるものだ。もちろん自家採種したり肥料は堆肥や牛糞だけにし、支柱も竹を使えばいいのだが、腕に自信がないのでお金をかけざるを得ない。
 帰宅してメールを開くと、コンサートに行けないと言う連絡が二通入っていた。先日も一通いただいているので少し心配になってきた。ギターの会に参加してくださる方の人数は決して末広がりではない。毎回30人を目標にしているが、ボーダーラインぎりぎりである。前回の参加者の方々を中心に案内を差し上げているのだが、新規会員の獲得が弱いように感じている。何とか、裾野が広がらないだろうか。最悪、身内だけのコンサートにだけは避けたいものだといつも思っている。
 明日はコンサートの日、今から当日会場で配布するプログラム作りに取りかかる。

2013年5月9日木曜日

自分の力で

 今日は南瓜の保温キャップを撤去した。種から育てたものを以前定植したが、未だ幼いため保温して寒さや害虫から保護してきた。背丈も伸びてきたし葉の色も深緑とは言えない育ち方をしているので、思い切って厳しい世間の風に当てることにした。しっかりと大地に根を張り、自分の力で逞しく生きて行って欲しい。
保温キャップを外した南瓜の苗
 この列はロロン南瓜と栗南瓜が植えてある。毎年この段階以降は放置して育てているが、今年は摘心し2本仕立てにしてみようと考えている。明日は野菜を届ける事になっているので、イチゴ、小松菜、三つ葉、アスパラガス、茎ブロッコリー、馬鈴薯(早掘り)、空豆、グリーンピース、スナップ豌豆、キャベツと多彩な野菜を収穫した。
 今まで玉葱を早取りして楽しんできたが、少しだが茎が倒れ始めた。8割ほど倒れたら収穫時期だが、それも間近だと思う。中晩成の苗を植え付けたが、あくまでも目安なので観察しながら収穫期を見極めよう。
南側の畑に植えてある玉葱、少し茎が倒れ始めている。
 収穫だけでもかなり時間がかかったが、10日ほど前に種をポットに蒔き寒冷紗の中で育てていた枝豆が一向に発芽しないので様子を見ていたら、何と茎を全て食いちぎられていた。鳥から守るために寒冷紗のトンネルでガードしていたのだが、夜踊虫の仲間に地中から攻撃を受けていたのだ。しきり直しと言うことで、ホームセンターまで出向き種を購入し、再度蒔き直した。実に悔しい、この悔しさが野菜作りのスキルアップになると良いのだが。
 先日、ナスやピーマンのコンパニオンプラントとしてニラを植えたが、家で葉ネギの苗を育てていたので、これも植え付けてきた。
 私、毎年ズッキーニを植えているがどうしても満足のいく結果が得られていない。南瓜の仲間だと言うことでそれほど世話をしないからかも知れないが、茎が途中で折れてしまったり、そこからカビのような雑菌が侵入し腐敗して枯れてしまったりしている。先日購入した雑誌に茎の辺りから踏みつけて強風からガードすると良いと書かれていた。今日は時間がなかったのだが、そろそろ保温キャップを外し、踏みつけてみようと思う。
キャップの中のズッキーニ
 今年こそはズッキーニを楽しめると良いのだが。

2013年5月7日火曜日

生育旺盛

 今日も風は強めに吹いているが爽やかな晴天に恵まれた。こんな日は湿度も低く菜園の水分はどんどん蒸発してしまう。ナスやピーマン、そしてウリ科の野菜を始め発芽しかけた幼い種子はミイラ状態になってしまう。300㍑の水をまんべんなく撒いた。
 一方、葉物野菜を始め豌豆、アスパラ、馬鈴薯などは生育旺盛である。
野菜の収穫
 いつも快く野菜をもらってくれるB君のことを思い起こし、収穫した野菜は食べきれないので何軒かに持っていくことにした。イチゴ、キャベツ、小松菜、アスパラ、ホウレン草、葉大根、新玉葱、スナップ豌豆が今日のお品書き。

2013年5月6日月曜日

指揮

 知り合いの知り合いから先週指揮法を教えてもらえないかと電話があった。ギターの演奏ならともかく私、指揮は取り立てて勉強していなかったのでそのこともお伝えしたのだが、それでもいいと言うことで引き受けてしまった。
 聞くところによると、この方、市内の保育士さんで大勢の前で歌の指揮を任せられてしまったとのこと。
 朝から二人の訪問を受けることになった。複雑な楽譜だったら読み込むのに時間がかかると心配していたが初見でも何とかなりそうな楽譜だった。弱起の曲なので前奏の部分はピアノ伴奏者とアイコンタクトをしっかり取ることや曲のテンポを間違えないようにと言うことを申し上げた。フレーズや歌詞を大切に扱い、息継ぎなどは会場で一緒に歌われる人にはっきりと伝わるように振った方が良いことなどをアドバイスした。右手と左手の役割分担、強弱、フェルマータの処理等十分伝え切れたか不安だが、あとは自分で何度かおさらいをすると言うことだった。
 帰りがけに来る11日の「志摩ギターを楽しむ会」のチラシをお渡しし、さりげなくPRをしておいた。
 連休、最終日の今日も好天に恵まれた。乾燥が気になったので午後から300㍑の水を菜園に運んだ。ウリ科の野菜にたっぷりと灌水し、残りをピーマン・ナス・ニンジン・ホウレン草に撒いた。

伸びる時

 ギターを弾き始めたときは楽器が自分の体や指に馴染まず、また出てくる音も不揃いで文字通り騒音という言葉のとおりの悲惨な状態だった。左手の指も開かず押弦が不安定な上、指頭は真っ赤に腫れ血豆が出来た。右指は違う弦を弾いてしまったり逆に空振りをしてしまったり、唐突に意に反した大きな音や雑音の混じった非音楽的な音を出していた。半年も経った頃から少しずつ楽器が体に馴染み始めアルペジョもスムーズにこなし教則本にある練習曲も弾けるようになった。タレガの「ラグリマ」や「禁じられた遊び」が通して何とか最後まで弾けるようになった。やがて一年を経過した頃、当初の目標だった「アルハンブラの思い出」がたどたどしくトレモロも指のコントロールは不十分ななりに弾けるようになった。この頃になると面白いように初級から中級の難易度の曲に挑戦できるようになってきた。もちろんその頃の演奏は音楽性など考える余裕はなかったが、自分の楽器から音が出てくることが楽しくてしようがなかった。
 今日は菜園に最近植え付けた苗や種に灌水すべく例のように300㍑の水タンクを車に積み込み畑に向かった。快晴で湿度も低く気温も上昇し5月にふさわしいお天気だった。
 水をかけながら一人で野菜達と対話をしていたとき、ふと自分がギターを始め、それが面白くなってきた頃を思い出した。
 野菜達も陽気の変化に伴い、またたくまに成長することがある。それは、温度の上昇であったり、降雨であったり、日照時間の変化であったりする。月が変わったあたりから野菜達にも急に育ちの度合いに弾みがついてきた。
南側の畑

北側の畑
 南側の畑では馬鈴薯を筆頭に玉葱、空豆、トウモロコシ等、元気がいい。北側では豌豆があっという間に私の身長くらいに伸びた。毎日見ていてもその変化に驚くほどだ。先月の今頃は地面も見えていたが、すっかり緑に覆われてしまっている。物事が何かのきっかけを境に急に様相が変わることが、自分のギターだけでなく野菜達の成長にも当てはまると思った次第。
 夕飯用に莢豌豆、玉葱、ホウレン草、イチゴを採って帰ってきた。

2013年5月4日土曜日

にんじんの間引き

 3月に蒔いたニンジンの間引きを行った。種が小さいのでどうしても畝に均一に蒔くことが出来ない。また、寒い時期の種蒔きなので発芽率が気になり多めに蒔いてしまう。雑誌などで紹介されているように蒔けば良いのだろうが、小さな箱庭で作るのなら良いが私の菜園の畝では手間がかかりすぎという感がある。結果、絨毯爆撃のようにパラパラと蒔くことになる。
間引いたニンジン
この間引いたニンジンは葉も食べられると言うことだが柔らかくはないと思う。芹の仲間なので香りを楽しむ分には良いかも知れない。
 天気予報では前線がぶつかり時々にわか雨や雷雨があるということだったが、昼から雲行きが怪しくなってきた。急いで、スイカの摘心をし、塔立ちした古いニンジンを撤去しその後にオクラの畝を作った。坊ちゃん南瓜の苗が余っていたので、これも定植した。雷鳴が聞こえ始めたが、ナスやピーマンの畝にコンパニオンプラントのニラを移植した。雨も降り出してきてこれ以上濡れたくはないので今日の作業を終えた。

2013年5月3日金曜日

来訪者

 以前から私の菜園に関心を持っていただいていたT一家の方々の訪問を受けた。鵜方の「みやま亭」と言うところで昼食を取り、菜園へと向かった。私がいつも利用する道はクランクの部分があり慣れないドライバーは心許ないと思ったので、別のルートを紹介した。
 来訪者と言っても身内なのだが、久しく我が菜園に関心を持って頂いていた。最近は、いつでも何かしらの収穫が可能なように栽培計画を立てているが、本日は最盛期に差し掛かったスナップ豌豆、ホウレン草、アスパラガス、イチゴ、葉大根、小蕪、玉葱、ルッコラがお品書きである。小さな子どもたちは感性を上げながらイチゴを摘んでいた。
 葉大根などの青菜はスイカの蔓が伸びるまでと思い3月初旬に種を蒔いておいたものだが、丁度収穫時期になった。先日も小蕪を間引き、それを菜漬けにして頂いたが、ご飯が一膳余分に食べられるほど味も風味もよかった。
来訪者の収穫体験
画像右のOさんは野菜作りに関心を持っていて、またの来訪を約した。中央でかがんでいるお姉さんは大の昆虫恐怖症、馬鈴薯の収穫のhelpを促したが、いやいや首を縦に振っていた。
 八十八夜も過ぎ、これから夏野菜の生育期に入る。と同時に摘心や追肥、除草などの管理が必要になってくる。少しでも適期を逸すると目指している周年に渡る野菜の収穫に破綻を来すことになる。

2013年5月2日木曜日

興味深い

 新聞の広告欄で「やさい畑」という雑誌が紹介されていた。この雑誌は隔月で発行されているが時々購入している。今回は「夏野菜の育てワザ」という特集が組まれており、自分の菜園でも今年はどのような作戦で野菜作りをするか思案中だったので迷わず書店に向かった。一気に読破しトマト、ナス、スイカ、トウモロコシの栽培に取り入れようと思った。
 特に目を引いたのは「旧暦菜園カレンダー」という記事であった。生活の全てが新暦で動いている今日、旧暦を使うことはない。しかし自然を相手とする農作業について考えてみると、その多くが見事に符合するから驚きである。未だ発売されたばかりの雑誌なので内容は記載できないが雑誌の価格以上の値打ちがあるものだと思った。自分も日々の菜園の様子を記録しているが、一年を二十四の季節に分け更に七十二に分けて克明に自然の摂理に従っていく農業のあり方は参考になる。
 話変わって、先日N業屋の「ぴよぴよ通信」の会員に加入させていただき、その会員には年間を通した野菜作りのDVDをお願いしてあったのだが、先日店に届いたとの連絡を受けた。早速今日は頂きに上がった。
これはとても参考になります。
 比較的地域に密着した店で、情報も三重県の南の地方に合ったものを提示してくれている。ここ数年の野菜作りで植え付けや種蒔きの時期がとても重要であることを実地で体験した。例えば今栽培している馬鈴薯は12月のクリスマスの頃に植え付けたものだが、普通は2月に植える場合が多い。しかし、三重県の南部では気候の関係で2ヶ月ほど早く植え付けることが出来る。その結果リンゴほどの大きさの馬鈴薯を収穫することが出来る。また、秋に種を蒔く野菜についても害虫の発生時や降水量、台風などの自然条件が微妙にかかわっている。この自然のサイクルを軽視して種を蒔くと管理にとても労力を必要としてくる。作型と言う言葉が園芸用語にあるが、それは地域によって微妙にことなるように思っている。長年野菜作りを専業としている農家の方にとっても、毎年いろいろと腐心されているようである。私も作型のようなものが見えてきた物もあれば、全く試行錯誤を繰り返さねばならない途上にあるものもある。どちらかというと後者の方が多い。例え前者に該当する作物であっても、作付けする時期によって味や食感が異なってしまう。工業製品とは違うことはわかっていても、均質のものを作り出すのは難しいものだ。

2013年5月1日水曜日

ケンケン鰹

 鰹の季節だが最近は周年食べられるようになってきている。その分とれたての鮮度の良いものに巡り会う機会が少なくなってきている。やはりこの季節、近海で採れた鰹が一番美味いような気がする。
 志摩では漁師さんはもちろんだが個人で鰹漁を楽しんでいる人がいる。プレジャーボートや5㌧程度の船でトローリングする漁法だ。潜行板や長い竿を船の両側に出しそこに擬似針を付けた仕掛けを付け、遠くに見える鳥山(海鳥の群れの下には鰹の餌となる小魚がいる)めがけて船を進めると、鰹が擬似に食らいついてくる。職漁船が鰯を蒔き一本一本釣り上げる漁法とは違う。釣り上げたものはすぐに氷で絞めるから鮮度は抜群である。この漁法で釣り上げたものをケンケン鰹と呼んでいる。
ケンケン鰹
 画像は取れ立てのケンケン鰹だが、店で買うものとは全然違う。志摩は比較的鮮度の良い魚が手に入るが、同じ鰹かと思うほどである。
先ず、青魚特有の癖がない。実はよくしまっていて包丁で引くと堅ささえ感じるほどである。口に入れると先ず歯でその堅さを感じる。舌に乗せると何というかモッチリ感が伝わり旨味が口いっぱいに広がる。
 少し面倒だが、できれば一本丸ごと手に入れ自分でさばきたいものだ。三枚に下ろし皮を引いたらすぐに刺身包丁を取り出し大皿に盛りつけたい。一つ一つの工程を経る毎に鮮度も味も落ちていくように思う。
 私は、これ以上の美味い鰹は知らない。薬味の生姜やニンニクはもちろん自給である。大葉やミョウガはもうすぐ採れ始める。口いっぱい頬張ると志摩で生きている喜びをしみじみと感じる。