2014年11月30日日曜日

豌豆が芽吹く

 
 収穫までいくつか門をくぐって行かねばならないが、今のところ土壌の中和・元肥・発芽まではクリアしている。春先までは背の低い状態だが放置状態(例年)にせず寒の時期のケアをしてみたい。

豌豆の芽吹き
月初めに豌豆(実豌豆とサヤエンドウ)の種を蒔いた。毎年栽培しているが取り立てて栽培法に工夫をしなくともある程度の収穫が続いている。比較的温暖な気候に恵まれているので防寒対策も特に取ってこなかった。しかしこのままでは旧態依然としていて気が乗らなくなってきている。まだまだ思案中だが藁を敷いて海苔網を左右に張り蔓を絡ませてみようかと思っている。一昨年はせっかく伸びた苗が全てヒヨドリのご馳走になってしまった。豌豆の若い芽はスーパーでも売られていることを考えると美味いのだろう。

2014年11月29日土曜日

日陰を作る木

日陰を作る木
菜園の西側には耕作放棄地がありいつの間にか山林の状態になっている。季節にもよるが午後二時三時になると木の陰が畑にかかってくる。私の町は将来的には消滅してしまうと言われるくらいお年寄りの人口が増えてきている。当然それまで耕作してきた土地も放棄せざるを得なくなってきているのだ。放棄された畑は翌年には背丈ほどの外来種の雑草に覆われ更にススキなどの植物に占拠されてしまう。そして10年も経てば笹や広葉樹が茂ってくる。やがて原野に還っていくのだがこれを自然の循環と悠長に眺めていて良い物だろうかという気もする。住人が利用している道にも枝は伸び大風が吹くたびに折れて道をふさいだりしている。そればかりかイノシシなどの野生生物の格好の住処にもなっている。志摩と言えば海を連想させるが里山あっての海だと思っている。行政あげて里海の創生をうたっているが人の手が入らなくなってしまった里山の方にもっと力を注いでもらいたい物だ。最近英虞湾で採れる青のりの色が黄緑になっていたり外海では磯焼けが懸念されているがもしかしたら山から運ばれる栄養塩類とも関連があるのかも知れない。
 一定の面積あたり生産されるもので支えられる人の数には限りがある。過疎だ過疎だと騒いでいてもそれが反対のまだまだ過密状態である場合もある。人口を支えきれないからもっと生産効率のいい都市へと人が流れていったことも否定は出来ないと思う。真珠養殖だって英虞湾を埋め尽くすほど筏が浮かぶ過密状態になっていたことを忘れてはならない。結果水質の悪化を招きそれまで報告されていなかった悪性のプランクトンが発生し斃死率が格段に上がってしまった。他の漁業についても乱獲で漁獲量が激減したり藻場が荒れてしまったりしているのが現状だ。疲弊した海を休ませなければと思う。こんな状態で「稼げる海」を標榜すれば資源の回復を待たずに海は死んでしまう。人が利潤追求のため関われば関わるほど、稼げば稼ぐだけ限られた海の資源は枯渇するはずだ。一定の面積あたり生産或いは漁獲可能な産物の適量はあるはずだ。伊勢エビやアワビそして高級魚はもともとそんなに食べるものではなかっただろうか?鰯・あじ・鯖をもっと喜んで適量を食べるようにすべきだと常々思っている。こんな美味しい食材はないと思っているのだが・・・。
 そんなわけで、もっと耕作地に優しい行政であって欲しいと思うこの頃だ。農地からは毎年野菜がたくさん採れしかも採りっぱなしではなく再生可能な生産手段なのだ。魚群が回遊してきたときに何が何でも採ってしまおうというような採集・狩猟ではないのだ。もちろん一部には計画的に資源を保護しながら可能な漁獲高を決めて漁をしている場合もあるだろうが、例えば志摩の海女さんたちの間にも潜水する時期や一日あたりの操業時間が厳格に守られている。しかし確実に年々採れるアワビなどの漁獲量は減ってきている。当然志摩の海が養える海女さん達の人数にも限りがあるのでこちらの人数も高齢化、後継者不足となり減少傾向にある。
 木が野放図にのび放題になっていることから海のことに目が向いていったがもともと土地の生産性の低かった地域柄里海を再生してそこで稼げることを標榜することからもっと広く地域全体の構造を見て行かねばならないと考えるのは私だけではないと思う。

2014年11月26日水曜日

木を切ってもらった

雑木を切ってもらった
先日の夕刻といってもこの時期のことごご4時には日が陰ってきて辺りは薄暗くなってくる。
  いつものNさんが畑の前の道を通りかかった。この方は日に何度か二カ所の畑と田圃を行き来しているのでそのたびに私の菜園の前を通られる。そしてそのたびに一言二言挨拶を交わしている。
 去年は私の手には負えないほど大きくなってしまった槇の大木を切ってもらった。その時小屋の北側の灌木(と言っても幹は15㎝高さは5㍍)を切ってあげると言ってくれていた。この裏山であるがかつては人家があり畑もあった場所なのだ。町の方に引っ越されてから放置されてしまい今ではその面影もなく雑木林に還ってしまった。Nさんとはたまたま親戚でありいつでも切ってもかまわないと言う話をつけてもらっている。私もチェーンソーの扱いに慣れていれば切らせてもらうのだが、確かに気にはなっていたのだが伐採作業を先送りしていた。丁度別のところでチェーンソーを使っていて少し燃料が残っているので切ってあげると言われた。一日の仕事を終えられ疲れているのに申し訳ないと申し出を躊躇していたのだがすぐにエンジンをかけてあっという間に5本くらい枝を畑の方に伸ばしている物を伐採してくれた。そして太い部分は燃やしやすいように50㎝ほどの長さに細かく切りそろえてくださった。
 水分が抜けて軽くなるまで乾かしてから焼却炉に持っていくが中にはウルシの木が混じっているので注意が要る。毎度のことであるが篤農家Nさんに感謝だ。

2014年11月24日月曜日

The 16th コンサート終える

第16回目になる志摩ギターを楽しむ会のコンサートが終わった。今回はI先生の都合がつかず当日のプログラムの変更もあったが嬉しいニュースもあった。町内の愛好家K氏がバッハの平均律クラヴィア集からBWV846やクリスマスを前に聖母の御子を熱演してくれた。私がハッとさせられたのは前者では敢えてベースの音をアポヤンドで弾くのではなくバランスを考慮され全てアルアイレで弾かれたことだ。自然な音の流れを奏でてくださったように思う。吉川さんのアルハンブラも流れに吸い込まれてしまいそうな淀みのないトレモロと抑揚が心地よかった。

広垣氏と吉川氏のデュオ
広垣氏は今回ギターを始めた人なら必ず初期にさらっただろうと思われる曲を用意してくれた。氏の配慮であると思うが参会者の皆様へのサービスと受け止めた。だがやはり彼が弾くとどのような曲だって音楽として聴かせてくれる。このような曲を用意してくれただけではなく氏のアレンジによるピアノ音楽もここだけでしか聴けないものがあった。演奏後広垣氏には遠慮も省みずいろいろと注文やら無理を提案してしまった。それをいつも快く受けてくださる彼の度量の深さにはいつも敬意を払っている。今回遠くからわざわざ来てくださった方や夜の運転が苦手だと仰る方も来ていただけた。そして日頃から運営にお力をお借りしている方々にも深謝、深謝!!であった。
 私、この日夕刻まで自治会関係の仕事が入っていた。明日の祭りの前日準備と言うことで約10俵の餅をついていたのだ。もちろん餅は機会がつくのだが丸めたり袋に詰めたりする作業が大変だった。かなり疲れた状態で会場に来ていたので(疲労のあと人ってハイになるようだが・・・いや私だけかな?)普段よりも進行でお喋りが過ぎたように思って反省している。
 また、半月後を目指してチャージをしなければ。


2014年11月21日金曜日

大根時間差攻撃


 私が言ったわけではないが隣の畑の古老はこのあたりの畑は土が良く大根はとりわけ美味いと自慢されていた。確かに瑞々しくて柔らかくだからといって煮込んでも崩れない。私も同感である。

時間差で大根を育てる(マルチ栽培)
今年も大根を育てているがこの作物、一度に収穫期を迎えるといろいろ食べ方を工夫したりご近所に配ったりしても食べきれない。毎年のことなのだが今年は種を蒔く時期をずらし三畝育てている。あまり早く蒔くと秋の初めは害虫に食べられたり台風などの心配があるので急ぐことはしなかった。種蒔きは春でも秋でもお彼岸までとしたものだが最後の畝は晩秋に蒔いたものだ。この時間差攻撃で春先まで収穫できると信じている。真冬になれば抜き取って地面に穴を掘り埋めておけばもっと長く楽しめる。3月になれば春大根の種蒔きが待っている。一年の内夏場を除けばかなり長い間大根が自給できる。

2014年11月20日木曜日

野焼き

畑から出たゴミをリユース
甘藷・山芋・豆殻・雑草・灌木等畑からは多くのゴミが出る。以前は腐らせて堆肥にしていたがそれではなかなか処理しきれない。小屋を建ててもらったときドラム缶で焼却炉を作ってもらった。副産物として出来た草木灰は豆や芋類の絶好のカリ肥料となり再び畑に還元される。そればかりかアルカリの成分を含んでいるので酸性に傾いている土壌の改良剤にもなる。農家の野焼きは必要最低限許容されているが私にはその理屈が納得できないでいる。低温で燃やせばダイオキシンがでるとか空気を汚染するとか言っているが有史以来ずうっと続けてやってきたことではないだろうか。ここ百年の間に一部の先進国がおびただしい量の化石燃料を浪費し大気汚染の問題が騒がれるようになってから我々ささやかな菜園を楽しむ者にも同じ論理に従わせようとすることが受け入れられない。当然のことであるが石油化学製品や人工的なものは二次利用の上からも燃やすことはない。太陽の光と水そして空気中の二酸化炭素からできた物質を一旦お返ししているだけなのだ。燃えて産出したこれらの物質はまた作物が吸収し私の体に食物として取り込まれる。野焼きとはこの自然のサイクルに何ら矛盾無く合致した行為なのだ。
 さて、今年は野焼きで生まれた草木灰を里芋に与えて育てた。里芋は二カ所で栽培しているが灰を与えた畝からは子どもの握り拳以上もある大きな芋が収穫できた。灰を与えなかった畝では市場で売っているような普通のサイズの芋しか採れなかった。
 この日は雨が今にも降りそうな空模様であった。野焼きをするのは決まって明日は雨が降りそうだと思われる前日に行っている。いくらドラム缶の中とはいえ万が一火の粉が飛散すれば周りの山に移ってしまう。火のコントロールには細心の注意がいる。私が見かける農家さんは草木に火をつけ燻った状態にし田畑の農作業を行っている。私もそうすればいいのだが今のところ付きっきりでドラム缶とにらめっこをしている。近くには水の入ったバケツを侍らせている。
 

2014年11月18日火曜日

生姜の収穫

冬越しの準備
土佐大生姜とお多福生姜を栽培している。体を温めたり食欲を増進したりと健康効果も良いようだが私の場合この爽やかな風味と辛みが何とも言えない魅力を感じている。特に掘りたてのものは香りが強く、収穫後車に積んだだけで車内いっぱいに芳香が立つ。鰹やうるめ鰯などの青魚や肉の臭みを消す料理には欠かせない。
 去年収穫した種生姜を春先に植え付け、場所も半日陰の畝を選んだ。夏の乾燥対策として藁を敷き水やりを欠かさなかった。勿論、追肥や土寄せも行った。その結果一つの株から1~2㎏の生姜に育った。夏頃から少しずつ収穫してきたが気温が下がり葉の色も黄色くなってきたので全て掘り起こした。これは発砲スチロールの箱(スーパーマーケットでもらってきたもの)に詰めて地下の貯蔵庫に収納することにした。去年もこの方法で完璧に冬を越している。収納したものは随時取り出して食べたり差し上げたり出来る。連作を嫌うので来年どの畝に植え付けるか考え中だ。
 先日ご近所さんに差し上げたところ生姜が佃煮になって帰ってきた。なるほどこのような食べ方も悪くはないと思った次第。

2014年11月17日月曜日

山芋(つくね芋)の収穫

今年も好調
栽培面積も少しずつ増やしている山芋だがそろそろ蔓が枯れ始めたので収穫することにした。短い畝だが今年は六列ほど作付けした。例年海苔網を使って蔓を絡ませているが今回は二列だけ露地に這わせてある。収量や形に差違が無ければこちらの方が手間が省けそうだ。
昨日は三列掘ったが用意した四個のコンテナに一杯になったので作業を止めた。棚やマルチそしてネットは全て撤去したので掘るのはそれほど面倒ではない。霜が降りる頃までに残りを収穫すればいい。それまでにご近所や知り合いにお裾分けしてコンテナを空にしなければならない。
 この芋のことだが粘りもあり栽培も殆ど手間がかからずしかも食味も良くこの辺の土質に合っているのでお勧めの作物だ。消化酵素も豊かで胃腸にも良いように思う。良くはわからないのだが当然この芋にはシュウ酸が含まれていると思う。コンテナに映っているものは大きさも程良いものだが中には長さが30㎝を越え主さも1㎏をはるかに上回るものがある。慎重に掘っても先が一部折れてしまったり傷が付いてしまうものがある。大きすぎるものは人様に差し上げられないし見た目の悪いものもためらってしまう。こういった規格外のものはどうしても自家消費になってしまうが今のところ殆ど毎日食べ続けている。
 シュウ酸が含まれていたら結石が出来てしまう可能性もある。カルシウムを多く含む食べ物とあわて口に入れなければならないのではないかと思ってしまう。余談だが先日すり下ろした芋を揚げて鍋にすると良いという情報を得た。鍋には未だ使っていないが椀種に使ってみた。揚げたぶん油っぽさはあるが以外と美味しかった。

2014年11月16日日曜日

ブロッコリーが育っている

美味そうだ
先日国営放送の「ためしてガッテン」でカリフラワーのことが放映されていた。生で食べることを勧めていたので気になり菜園のカリフラワーの畝を覗いてみた。少し早すぎたのか未だ収穫する時期が来ていない。隣にはブロッコリーの畝があるのだがこちらはそろそろ収穫時期に来ている。
昼間野良仕事をしてから夕方に採るのでビタミンいっぱいのフレッシュな野菜を食卓に乗せることが出来る。甘さと言い風味と言いこれ以上のものはない。大きなものは直径が20㎝近くある。大きくしようと欲を出すと固いものになってしまうので見極めも大事だ。
 7月の下旬に種を蒔き苗を育て8月の下旬に定植した。秋に発生する害虫対策として寒冷紗のトンネルをして育てていたが今年は殆ど虫に食べられることもなく順調に育った。ブロッコリーは頂蕾を収穫した後でも次から次へと脇から蕾が出てくるのが嬉しい。上手く育てられればこの脇蕾でも十分大きく育つ。注意すべきは冬に飛来してくるヒヨドリだ。

2014年11月14日金曜日

キウイの木を植えた。

キウイの苗木
何年か前からキウイの木に実が付かなくなった。花も咲き今年こそはと期待しつつ三年が過ぎた。調べてみるとこの木はどうも寿命があることがわかった。記憶は定かではないが多分二十年は経っているだろうと思う。確かに寿命が来ていたとしても不思議ではない。善は急げ、早速苗を買ってきてもっと日当たりが良く他の作物を邪魔しないところをいろいろと思案しながら植え付けた。木は一度植えると移動させるのがやっかいなのでどこに植えるか慎重に考えなければならない。まだ小さな苗木だがこれから棚を作ったり枝を誘引したりする作業が待っている。これも楽しみだ。


2014年11月13日木曜日

カボスを植える

カボスの苗木
 先日大阪に住む旧い友のブログを読んでいたらカボスの美味しさが書かれていた。今年は我が菜園ではスダチが豊作でバケツに何倍も採った。焼き魚の付け合わせではとてもじゃないけれど食べきれないのでお裾分けしたあとはひとつひとつハンドジューサーで絞った。ポン酢にしたりシャーベットにしたり、この絞り汁で寿司を作ったりと考えている。 さて、友のブログではジュースの多さや酸味のまろやかさが記されていたのでどうしても木を植えようと思っていた。近くのHCや苗木やさんでは売っていなかったので(そうなるとますます手に入れたくなると言うもの)N業屋さんで取り寄せてもらった。今か今かと首を長くして店からの電話を待っていたがやっと手に入れることが出来た。実が付くまで何年かかかると思うが苗木から育てる楽しみが増えた。
野菜の育て方はいろいろと調べているが果樹の栽培は知らないことが多い。剪定の時期を逸するととんでもなく徒長したり大木になってしまったりする。一つの品種に挑戦するたびに学ばねばならないことが増えてくる。



2014年11月12日水曜日

名残のイチジク

 名残のイチジクとは聞こえは良いけれど収穫せずにそのまま放置しておいた物だ。今年はイチジクの木の周りに青紫蘇が繁茂してしまった。青紫蘇も抜いてしまうには忍びがたくそのまま育てたのだが生育が旺盛でイチジクを凌駕してしまった。すっかり日の光が遮られ風通しも悪くなり積極的には収穫しなかった。去年は良く採れて食べきれず最盛期にはジャムにしたり試しに冷凍もしたほどだった。初秋には紫蘇も枯れ片づけをしていると負け組のイチジクが顔を覗かせていた。少しは収穫したがデザートに時折採って来る程度だった。気温もうんと低くなり来年のために樹形を整えようとしていると完熟した果実が何個か見えたので収穫した。熟れきって自らの重みで今にもボタンと落下しそうな実を崩さないようにそっと手に取り持って帰った。完熟なので甘みが強く晩秋の冷気を含み口いっぱいに広がる「名残のイチジク」の味を堪能した。
 

名残のイチジク
と書いてみたもののあれもこれもと栽培種が増え時期によってはかなり畑が過密になっていることがある。柿、三つ葉、ヤーコン、キンカン、菊芋、小松菜等は全て収穫せずに放置したものもある。園芸店の店先をぶらついてると衝動的に求めてしまうことがあるのだ。果樹や宿根性の中には繁殖力の旺盛なものがあり後で悔やむことがある。




2014年11月8日土曜日

トンネルの中の悲劇

知らない間にレース状態に
減農薬或いは無農薬で野菜を育てたいと願うのは自家栽培をして自給を指向している者の願いである。というわけで夏場から種を蒔き苗を育て九月には元肥を施しマルチを張りその上に不織布でカバーをした。勿論元肥は完熟の牛糞堆肥を鋤込んだ。不織布のトンネルなら大丈夫と信じ込んでいたのだ。台風18,19号もこのトンネルがしっかりと暴風雨から守ってくれていた。要するに過信しすぎて殆どトンネルの中を覗くことはなかった。その間に中で発生したヨトウムシたちの格好のレストラン化していたのだ。外からの害虫の飛来や侵入には万全であったがもともと土壌の中にいた虫の卵達には益鳥から身を守る安全なシェルターになっていたのだ。全てではないが部分的にキャベツや白菜などアブラナ科の野菜の葉はレース状に食べられてしまった。
 観察は怠ってはならないことを知らされた。

2014年11月7日金曜日

里芋の食べ比べ

 まだまだ栽培技術も道半ばであるが今年も里芋を掘る時期が来た。ねっとりとした粘りのある食感と畑の土の滋味を感じさせられる味わいは自作していないと楽しむことが出来ない。

左から石川早生、赤芽、三河丸いも
私の菜園では石川早生と赤芽の二種類を栽培している。赤芽は親芋も食べられるしネットリとした味わいが魅力だ。
春先にNさんが石川早生の種芋と三河丸芋の種を交換しようと言っていたことを思い出し、道を通っていく氏に声をかけた。夕方軽トラに乗ったNさんが芋を持って来られた。私の芋も持って言ってと言ったところNさんは麦の穂が出始めた頃に植えるのでその時に頂きますとのことだった。里芋の種は地中に穴を掘り雨水が入らないようにして冬を越させるというのが普通だがNさんはそのまま放置しておいて良い物だけ掘り出して植えているようだ。春先の植え付けまで私の畑で保管して置くことになった。
頂いた三河丸芋は収量も多く食味も良く髭根も少なく良いことずくめである。Nさんは普段から土作りに熱心なことはもちろん栽培方法・技術とも経験が豊富だ。どのような食味か期待が膨らむ。同じような作物でも品種によって個別の畑の土に良く馴染む物とそうでないものがあるようだ。拝受した三河丸芋と畑にある二種類の芋を楽しんでみることにした。

2014年11月6日木曜日

匠の業物

こだわりの草ひき
匠と工房
春先にハンディタイプのツルハシのような農具を野鍛冶のOさんの工房にて入手したのだが他のものも欲しくなり草削りを注文することにした。既に八十歳を越えている方なので依頼にお邪魔したとき何時になるかわからないけれど作っておきますと言う返事をいただいた。それから三ヶ月が過ぎたある日出来上がったという電話があった。少し欲張りだが二丁頼んでおいた。
Oさんは自分でも農作業をされているので使い勝手の良い物だと言われていた。やはりこの地方の土質に合ったもので手に良く馴染むと言うことだった。鋼も良質の者を使用しているとのことだった。昔と違って野鍛冶の工房も殆ど見かけなくなった今日、この草削りは希少品だと思う。匠の信念と経験が凝縮して詰まっている。HCにもこのような機能を持った物はあるが耐久性や使いやすさそして性能は匠のものには及ばない。


2014年11月4日火曜日

コンサートの案内状を出した。

 会場も確保を済ませたし出演者との連絡も取った。あとはコンサートの案内を会員の皆様に差し上げるだけだったが昨日案内の葉書を投函してきた。
 コンサートは11月22日(土)19:00~阿児アリーナミーティングルームで開催する。今までずうっとユニークな曲をいつも披露されてきた小林女史が諸般の都合で出演が出来なくなってしまったが新たに会員の蔵辻氏が演奏を引き受けてくださることになった。クラシックギターの演奏については深い見識を持たれいつも演奏会終了後感想を語られてきた。今回はクリスマスも近いと言うことで「聖母の御子」とバッハの名曲BWV846を披露してくださる。初めて氏の演奏を聴かせていただくがどのような演奏をされるのか、音色はどうだろうか、使われている楽器は・・・と期待はわくわくと膨らむ。氏は常に演奏可能なレパートリーを数曲もたれていると言うことだった。すこし欲張りな願いだが全て聴かせてもらいたいものだと思う。今後の楽しみがまた増えた。