2012年6月15日金曜日

百の姓

美味い野菜を手作りしてみたいと言うのが主たる動機であったが、人様に喜んでもらったり父母の耕作した畑を続けたい、自らの健康のため、精神に潤いを・・・etc.副次的なものが沢山ある。今年、キュウリの第1弾として北側の畑の片隅に棚を設置し育て始めた。先日初生りが食卓に上ったがどうもその後が続かない。雌花は沢山確認しているのだがイメージとは少し違う。もともとキュウリは次々と生って当たり前で亀やカラスに食べられてもあるいは取り忘れ子どもの腕ほどの大きさに徒長しても一向に気にかけてこなかった。もしかしたら今回は蔓ボケになっているのかも知れない。肥料のバランスがよくなく実に行くべき養分が葉や茎に行っているのかも知れない。観察してみると葉は黒々としていてすこぶる繁茂している。ここの土壌は堆肥がふんだんに鋤き込まれ元肥としてヨウリンと14-14-14の化成肥料が施されている。ここまでは何ら問題はなさそうなのだが、蔓が50㎝くらいの時追肥を与えてしまったのが良くなかったのかも知れない。

 ふと百姓という言葉を思い浮かべてしまった。百の姓を持つ仕事と言われるほど農業には様々な専門的な知識が要ると思っているのだが、肥料だけを取り上げても生物学や化学の知識が不可欠である。いつもお天気の事が気になっているので気象学の情報も欠かせないし、害虫対策として昆虫一般に渡る知識も要る。もちろん作物に対する基本的な植物学の知識は言うまでもない。私、営利は考えていないので経済・経営学は無視するとしても資材を購入したり結構投資しなければ成り立たない。また、食の事を考えると栄養学などの知識が要る。どれ一つ欠いても野菜の健やかな生長と収穫は期待できない。百の姓と記したが野菜作りには総合科学的な知識が網羅されている。

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