2012年6月4日月曜日

音楽鑑賞会無事終了

市内N小学校での音楽鑑賞会・ギター体験教室が無事に終わった。朝、8:30分前に会場に到着したら早速校長先生始め職員の皆さんが出迎えてくれた。楽器3台、足台、譜面台を会場に運び込みいすの調整、PAの音量会わせ、持ち込んだ楽器のチューニングを済ませた。丁度校舎の改築工事中であったが会場の照明や工事現場の音についてはN小学校の教頭先生にいろいろとご配慮を頂いた。 チャイムを広垣氏はギターのハーモニクスを巧みに駆使されいよいよギター体験教室の幕開けとなった。私、かねてより1時間で子どもたちにギターを教えるのは難しいと思っていたが、短時間で座り方、楽器の持ち方、音の出し方を説明し後は小林、広垣そして私の3人でグループに分かれ指導させていただいた。極めて短い時間であったが、とにかくギターをさわり音を出せるところまで行ったら及第だと思い子どもたちと汗をかいた。ギターに触るのは初めての子どももいたと思うがとても素直で一生懸命取り組もうとする姿に打たれるものがあった。子どもたちがチャレンジした音は「チョウチョウ」の伴奏部分でベースのドとソを弾くと言うことだった。メロディは私たちが担当させていただいた。上手い下手は別問題で、この与えられた時間を子どもたちと一緒に真剣に取り組めたことに大変意義があったように思う。耳だけではなく目でも私たちの言葉や音を聞き取ろうとする子どもたちの姿勢はすがすがしかった。体験教室も終わり今度は第二幕に移る。N小学校全校児童とF,A小学校の児童を対象とした音楽鑑賞会である。担任の先生が誘導してきたときは子どものことなのでざわざわしていたが演奏が始まるとギターの小さな音を聞き逃すまいと耳を澄ませて聞いてくれた。子どもたちの知っている「赤とんぼ」「きらきら星」等はぎたーの音色の違いやアレンジの違いを聴き取ってもらえたと思う。広垣氏の演奏による「グランホタ」ではギターという楽器の演奏法の多様性を楽しんでいただいたが、タンボーラの部分では思わず身を乗り出して聞いてくれた子どもたちもいた。小林さんは父君から譲り受けた「さくらの主題による変奏曲」や「大きな古時計」を弾いてくださったが、以前「志摩ギターを楽しむ会」で披露されたものとは違って聞こえた。後者はテンポをゆったり気味に取られ楽譜のディテールまで良く聴き取れるように丹念に演奏され、この曲のニュアンスまで伝えきっていた。前者については季節が少しずれてしまっているが琴という楽器を意識された音色を出され、トレモロを始め流れるような演奏を聴かせてくれた。子どもたちだけでなく側で聞かせていただいた私も大満足だった。職員の皆様にも大変お世話になり心地よいひとときを過ごさせていただいた。会場を辞し駐車場へ向かったがそこでは、またしばし余韻に浸りながら反省会となった。私、いつも思うのだが今日のプログラムにかかわらず小林さんはいつも聴くものを驚かせてくれる曲を用意してくださっているし、広垣氏は常に複数のコンサートに対応できるレパートリーを有されている。私もかつては人様の前で演奏すべくプログラムを組んでみたことがあったが、1時間が関の山であったことを思い出す。改めてご両人に敬意を表したい。

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