2012年6月14日木曜日

有り難く拝受します

 先日の市内N小学校でのコンサートの後で広垣氏から私の持っていった小さなギターを借りたいという申し出があった。もともと楽器としては程度も良くないので殆ど放置状態の物なので使っていただくことにした。何でも小さな生徒さん用に使いたいとのことだった。ところがふたを開けてみるとその生徒さん、どちらかというと乳幼児に近い方だったそうな(苦笑!)。それで不要になったため返却するというメールを頂いた。玄関で失礼したのだがお礼だと言って手作りのCDを頂いた。何のお役にも立っていないのに恐縮である。氏の音楽活動の中でCD作りは大きな柱の一つになっている。46枚目の作品でその中のいくつかは今までにも頂いている。普段コンサートでは取り上げられないような作品も網羅されていて愛好家には堪らない物である。初期の物は音の採り方に課題があったように思うがギター音楽を楽しむ目的では十分価値がある。私、これも広垣氏の音楽活動の根幹に関わる作品だと思っているので甚だ恐縮だが少々辛口のコメントをしてきた。ギターの演奏とプログラムについては極上品で、一枚一枚が氏の足跡だと言っても過言ではない。それだけにもう少し録音について配慮いただけないかと言い続けてきた。CD46枚というのは贔屓目に見ても30ステージは演奏できるレパートリーで、これだけ弾きこなせるギタリストは少ないのではないだろうかと思っている。その一つ一つが隅々まで神経の行き届いた演奏なのだから賞賛に値する。このCD、販売はしていないがコンサートの受付で「カンパ」と言う形で経費のみもらっているようである。録音機材にもう少し投資をすれば立派な商品として需要が見込めるのにと思う。今回のNo.46のCD、有り難く拝受します。

0 件のコメント: