2014年12月30日火曜日

ヒヨが来ている。

キャベツにはウンチまでしてある
網を張った。
暮れも押し迫ってきているというのに一仕事増えることとなった。買い物の帰りに畑の様子を見に来ているのだが私が近づくと30羽くらいの鳥が一斉にブロッコリーの畝から飛び立ったではないか。約一週間ほど前から何かしらの鳥が食事をしていっているのは見ていたがその数も少なくあまり気にはしていなかった。ヒヨドリだけでなく何種類かの野鳥がやってくる。中には昆虫を補食してくれる農家にとっては有り難い益鳥もいる。時折飛来してきているのは定住型のヒヨドリか大きさも類似しているイソヒヨドリだと思っていた。それにヒヨドリは毎年やっては来ないし来たとしてももう少し後になってからだと思っていた。一昨年はアブラナ科の野菜は甚大な被害を被っている。そればかりか豌豆の苗も根本近くから丸坊主にされてしまった。確証を得るべく私と同じように野菜作りを楽しんで見える県内の方のブログを覗いてみた。昨日アップされた記事だがヒヨドリによってブロッコリーの葉が食害に遭ったと記されていた。間違いなく奴らの仕業だ。
 今日は年末に必要な買い物を済ませたらまっすぐに帰宅する予定だったが明日になればもっと多くのヒヨがやってきて私が正月を楽しんでいる間に野菜達を丸坊主にしてしまうことは目に見えている。食べられていると言ってもまだまだ余裕はあるのだがキャベツなんかは食べた後ウンチまでしてあるではないか。もっと遠慮さえすれば長い旅をして羽を休めに来ているのだから見逃してあげるつもりだったがこの横着さは許せない。予定外だが網を張って食害の対策をすることにした。
ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、白菜、そして豌豆は死守したいのでこの辺りを重点的に囲うことにした。玉葱、ネギ、ニンニクは食べないだろうし葉物野菜はトンネルで囲ってあるしカブやダイコン、小松菜は網の在庫も尽きたので余裕があれば対策を施すことにした。今日できるのはここまでだ。

2014年12月28日日曜日

プチ土木工事

プチ土木工事
自分で出来ることは何でもこなすのが自給自足流。というわけで今回は気になっていた所にブロックを並べた。北側の菜園には緩やかな傾斜がついている。普段の耕作には何ら問題はないが時々大雨に会うことがあり土がどうしても流れてくる。それが中央の溝に溜まってしまい一輪車に載せて元の場所に運んでいる。野菜作りを志す者にとって土は何よりも大切なものだ。雨に流されてしまう土を見ていると痛みさえ感じるほどだ。肥料分も同時に流されていると思う。対策として藁や芋などの蔓を敷いてはいるが万全ではない。流れて養分を含んだ雨水はやがて山の方に向かう。道理で畑に接した雑木の育ちが良い。
土砂は雨水と共に溝の土手も崩しながら流れることがある。これ以上の流失を防ぐためにも今回のブロックの敷設は意味がある。ブロックをセメントで固定すれば完璧だが今後の手直しのことも考え水や土の圧力に負けないように鉄筋やプラスティックの杭を打ち込み固定した。このように雨水を始め自然の力によって私が子どもの頃見ていた畑と比べるとその様子も少しずつ変わってきているのではないかと思う。省みるにこの溝もかつてはもっと下流の部分に比べると落差があったように思う。畝を東西に立てるか南北に立てるかもっと畑の傾斜や地形を見なければならない。南側の畑は傾斜を考えると南北の畝が理にかなっているが北側のある部分は東西に畝を立てた方が良いようにも思う。特に北西の部分には野菜を洗ったりする所があるのでこの辺りからの水による浸食が気になってきている。しかし年間を通して何某らの作物が植わっているのでそれらを一時整理しなければならない。いつ畝の向きを変えるのかが問題だ。

2014年12月27日土曜日

神社のボランティア

獅子舞の練習
自治会の用務で神社の焚き火の見守りに行って来た。12月1日から新年の獅子舞の練習が始まっている。温暖な土地柄と言っても夜間は結構冷えてくる。冷えた体を温めるには焚き火が一番である。私たち自治会からはその焚き火の番と後始末を任されている。神社総代をはじめ関係者と笛太鼓の奏者そして獅子頭の舞手の合計20人近くが毎晩集まってくる。舞やしきたりを伝えていく人も見たところかなり高齢になってきており保存会の皆さんの尽力がなければ伝承は途切れていってしまう。獅子舞はかなりの重労働になるのでもっぱら若い中学生を中心とした人選で行われている。この中学生達が将来地域に残って伝えていってくれると良いのだがどうも彼らの感覚はアルバイトという感じなのだ。恐らく近い将来この地から去っていくものだろうと思う。正月には厄歳の行事も神社で行われるが今年厄を受ける人の数は聞いたところ極めて少なくなってきているそうだ。この年代の人は百人を越えていたはずだがみんな何処へ行ったのだろうと思ってしまう。町の消滅が危惧されていると言うことがよくわかるような気がする。
それとは逆に年輩の笛や太鼓そして保存会の皆さんの熱気はひしひしと伝わってくる。みんな世間話も挟みながら舞手の技をサポートしつつ中学生に気を遣いながら褒めたりして励ましている。
 さてこのボランティアは暮れまでに二回ほど当番が回ってくる。ノルマは既に消化したが火の番という名目以上のことは皆さんやっていないようである。私なんぞは薪を運んだり結構お手伝いをしているつもりなのだが一緒に来た自治会の方はただ座りながら火を見ているだけのようだ。最後は水をかけて鎮火させてはいたが熱心な保存会の人を見ていると手を出さざるを得なくなってしまう。
 神社と言えば普段はあまり馴染みがなく小さい頃は母に手を引かれ獅子舞(私の町ではその楽曲の調子からチュラさんと言ってきた。)を見て振る舞われる餅を拾ったことくらいしか思い出がない。少なくとも八百よろずの神の信仰には私の場合繋がっていない。信仰の対象と言うよりも地域の伝統文化と言った方がしっくりくるようだ。不思議なもので小さいときに耳にした太鼓のリズムは耳の奥に深く刻まれている。ドンドコドコドンといった太鼓のリズムがややアチェルランド気味に奏されるのだが私の耳には心地よく鳴ってくれる。大晦日には注連縄や(注連縄はこの地では一年中飾ってある。)お札を焼きに来たり初詣に来たり、そのほか厄歳の行事・還暦の行事等たくさんあるのだが久しぶりに餅でも拾いに来ようかとは思う。

2014年12月26日金曜日

里芋の交換

三河丸芋
畑で仕事をしていると何人かの人が声をかけていく。Kさんは冷やかし半分で何を植えているのか話しかけてきた。冷やかしとは言え丹誠を込めた菜園にエールを送ってくれた。いつ何時だって何かしら収穫物があるのでその辺りを評価してくれているのだろうと思う。Kさんに続いていつものN氏が里芋を持ってやってきた。「三河丸芋」という品種で食べてくださいと言われた。N氏には先日餅米を頂いたばかりなのに頂いてばかりで恐縮である。畑で体を動かしていると通っていく人と話が出来たり時には栽培していない野菜を頂いたりすることがある。いけない、いけない!!最近もらい癖がついてしまっている。N氏とは芋談義が始まったが我が菜園にも「石川早生」という品種のものが残っているので一株掘りあげて試食してもらうことになった。一つ一つの芋も大きく、付いている数も多かった。草木灰を潤沢に施したからかも知れない。株ごと掘ったのでかなり土が付いていたのだが流石はN氏、土はもったいないので丁寧に取り去りその場で私の畑に戻してくれた。プロの農家さんの心得に改めて感服した次第。私も負けじとN氏の持ってこられた芋を観察してみた。黒々とした土は恐らく灰土をたっぷりと施しているのではないかと推察した。

2014年12月25日木曜日

キャベツ

試練を乗り越えたキャベツ

 白菜や大根、ブロッコリーにカリフラワー・・・これらの旬の野菜に比べるとキャベツは私の菜園では存在感がない。栽培数のこともあるのかも知れないが冬場の鍋のシーズンには主役の位置から少しワキの方に追いやられている。しかし今年のキャベツに関してはいろいろと苦労話があるのだ。真夏に種蒔きをしたが気温が高く水やりや日よけに苦労した。けれども苗がどうしても徒長してしまいヒョロヒョロ育ってしまった。9月には昆虫たちの餌食になってしまいせっかく育ち始めた本葉が無惨にも穴だらけになってしまった。やがて気温が下がるとあれだけ猛威をふるった虫たちもいなくなりやっとキャベツらしくなってきた。とはいえこの時期にはまだまだソフトボール大のものだった。どうせモノにはならないだろうと諦めていたのだが12月に入った頃から店頭に並んでいるものと何ら遜色のないものになってきた。少し残念なのはスーパーのチラシに目玉商品として載っているものが一個78円と記されていることだ。あれだけ私をヤキモキさせたキャベツがこの値段かと思うと悔しいが瑞々しさと食味は自信がある。一枚一枚美味しく食べないと苦労が報われない。

2014年12月24日水曜日

シキビを採る

シキビ
年末も近くなりお墓の清掃もそろそろ行わなければならない。かなり強めの剪定をしたがシキビの木から今年伸びた新しい枝が丁度お供えするのには適当な長さになってきている。畑の縁に植えてあるのだがこれだって買えば結構いい値段が付いている。お金のことばかりではなく自分で育てたシキビを先祖の墓にお供えするというのは悪いことではない。自ら育てたと言うことで少しでも供養になるのではないかと思っている。
 盆や彼岸とは違うが墓を掃除して線香とシキビを供え手を合わせ今年あった出来事を報告することで清々しい気分になり新年を迎えられると思っている。

2014年12月23日火曜日

結局

after all
昨日は馬鈴薯の植え付けをして中途半端な畝上げに終わった。自分に勝手のいい理由をつけて春の土寄せを待つことにしていた。馬鈴薯の種と言えばこの春に収穫して食べきれずに残って芽が吹いてきたものがあった。馬鈴薯の種はウイルスや菌が蔓延ると言うことで毎年種を購入しているが自家栽培したものでも悪くはない。近所の皆さん口をそろえてそう言われる。私の経験からは種は出自のはっきりしたものを購入した方が良いように思う。畝は少し余裕があるのでキタアカリとメイクイーンを二列ずつ植えることにした。あまり欲張ると収穫が大変なのはよくわかっているが畑を休ませておくのは何かもったいないような気がする。結局昨日と同じようにして植え付けてしまった。
 植え終わって畝を眺めてみるとやはり仕事の雑さが気になってきた。雨が降ったときのことを考えると今のうちに形を整えた方が良いように思えてきた。結局雑な畝の手直しをしてしまった次第。畝と言っても土はフワッと置かれているのでしばらくすると低くなって締まってくるだろう。三月になったら追肥と土寄せをしようと思うがそれまでは馬鈴薯の畝はこのまま放置しておくことにする。自画自賛になるかも知れないがこの畑で採れた芋類は味がとても良い。先日某所で焼き芋を頂いたが我が菜園の芋の味には及ばなかったと思っている。馬鈴薯もしかりである。はるか昔のことであるが某レストランのシェフからお墨付きも頂いたことがある。

2014年12月22日月曜日

馬鈴薯を植える

馬鈴薯の植え付け完了
種芋を買い求めてからなかなか植え付けるチャンスがなかった。堆肥を運び耕耘して鋤込むまでは順調だった。先日思い立って植えようとした日には雨が降り延期となった。この雨は70ミリほど降ったので畑はかなりの水分を含んでいる。 堆肥を鋤込んだ日に植える溝は掘ってあったのでキープしてあった草木灰を施し少しその上に土を被せ種芋を置いていった。種芋から少し離して化成肥料を施し土を寄せていったがこれが思った以上に重労働となった。前述の通りかなりの水を含んでいるため重いのは勿論だが鍬にへばりつき土がなかなか離れてくれない。こんなコンディションの状態で植え付けをしなくてもいいのではと思うが年末にかけて何かとスケジュールが込んできている。焦りは禁物だが性格上どうしても片づけないと気が済まない。キタアカリを5㎏とメークイーンを5㎏、計10㎏の種芋を植え付けた。土が乾いていたら畝の形にもこだわるのだが、見た感じ仕事が雑なようにも見える。春がやってきたらどうせ追肥と土寄せをしていくのでその時に畝の形は高く修正していくことにした。
 この辺は温暖なため芽こそ出てこないが地下では種芋が冬にもかかわらずしっかりと根を張ってくれるそうだ。そのまま気温が上昇していくので馬鈴薯の生長にとってはこの時期に植え付けるのはかなりのアドバンテージになっていくらしい。私見であるが畝を立てたときに下にあった土を盛り上げるのでいわゆる「寒起こし」にもなっているのではないかと邪推している。地下で越冬している害虫や雑菌にとっては迷惑かも知れないが無農薬・減農薬を指向しているので理にかなっていると信じている。

2014年12月21日日曜日

西洋わさびを頂く

頂いた西洋わさび
昨日の雨は70㎜は間違いなく降ったようだ。風も吹き荒れ先日養生を施したビニルトンネルも一部まくれあがっていた。今日は馬鈴薯の植え付けや里芋の掘り起こしをしようと畑にやってきたが土がぬかるんでいて作業は出来そうもない。流れた土を畝に戻したり吹き飛ばされた敷き藁を戻したり春キャベツの残りの苗を植えたりしていた。
 軽トラが小屋の前で止まり私を呼ぶ声が聞こえてきた。小学生時代の同級生T子さん夫妻が車から降りてきた。ヤーコンが採れたので要らないかと言うことだったが私の畑にもたくさん植わっているのでこれは丁重にお断りをした。家ではヤーコンは不人気で需要がなく育つがままに毎年放置している状態なのだ。T子さんによれば賽の目に切ってヨーグルトに混ぜたり青海苔の衣といっしょに天ぷらにすると美味しいらしい。ご主人から皮を厚く剥くようにとも言われた。そして西洋わさびはどうかと言われた。これは昨年HCで一株の苗を購入して植えたことがあったがいつの間にか消滅してしまった経緯がある。彼女は北海道旅行の帰路苗をたくさん買い求めたとのことだった。細かく切ってお茶漬けにしたり肉料理に合わせたり日本わさびのようにも使うと良いらしい。以前から関心があったので躊躇なく頂いてしまった。根っこの食べる部分は楽しんでと言われたが養分の詰まった所が残っているとその分来年の発育にも有利だろうと思い比較的作土の深いところを選んで植え付けた。
 同級生のよしみとはいえいつかは手作りの紅茶や桜のお茶を頂いている。多弁な彼女だが野菜作りのノウハウもふんだんに持っていていろいろと教えを請うている。逐一聞くのではなくハッと気づかされることが実に多いのだ。決して広い畑ではないがそこから溢れてしまいそうなほど最近では栽培品種が増えてきている。多くの品種に挑戦し畑の様々な状況や自然の環境に合った作物を見つけだすのも面白い。


2014年12月20日土曜日

頑張れ芽キャベツ

芽キャベツ
芽キャベツって以外と栄養価が高いらしい。去年の種が残っていたので夏にポットに蒔いて育てている。普通のキャベツの感覚で食卓に上げたが少し苦みもあり調理法が違うみたいだ。茹でてサラダにしたりシチューやグラタンに入れたりしてきたが食べ方を研究しなければと思っている。体に良さそうなのは頼もしい。
今のところ直径が1.5㎝くらいだが小さくともちゃんとキャベツの形をしているのが愛らしい。これがお皿に乗ると色と言い形と言い一皿がとても華やかに見えるのである。
 今日は冷たい雨が降っている。画像は数日前に撮ったのでこの雨でさらに成長が期待される。寒い時期の雨天は何も出来ないしやる気も湧かないので困る。畑の小屋で雨音を聞きながら窓から畑の様子を恨めしく眺めているだけである。家の中でじっとしているのは私の性分に合わない。そろそろ年賀状も書かないといけないのでこの雨に関しては良しとすることにしよう。

2014年12月19日金曜日

野菜も見方で美しい

水菜
水菜や壬生菜は漬け物にしたり鍋料理に使うと独特の風味や食感が楽しめる。大量には使わないので少しだけだが毎年栽培している。今年は害虫にも食べられずに元気よく育っている。
私、わき目もふらずに黙々と作業をすることもあるが大抵は一時間ほど仕事をすれば半時間ほど圃場をブラブラ歩き回ったりして野菜達を眺めている。赤や黄色に色づいた木の葉が落ちてしまうこの時期青々と育っている水菜達の風情は目にも鮮やかに映ってくるものだ。単なる食材として見るなかれ!株ごと植木鉢に移植して玄関辺りに飾ればきっとこれを見るお客さん達は何だろうと思うのではないかと、、、。一枚一枚の葉の形状も野菜の種類によって違うのだから単なる食べ物だと思わなければここにも美しさが見いだされるのではないだろうか。

2014年12月18日木曜日

堆肥を投入

芳香も楽しむ
馬鈴薯の植え付けが迫ってきている。秋に山芋や甘藷を収穫したあとそのままになっていた畝に牛糞堆肥を運んだ。10ヶ月ほど積み上げてあるので状態は非常によく完熟になっている。一輪車で30杯以上は運んだのではないだろうか?スコップとフォークで一輪車に積み込みそれを畝まで運ぶ作業だがバランスを取りながら畝の間を歩いたりフォークで積み込む作業は量が量だけに自分としてはかなりの重労働だ。とはいえこの寒い季節の中でうっすらと汗をかくような機会はまずない。発汗は体のみならず気分も爽快になるだけでなく夕飯がすこぶる美味い。筋肉労働のあとは体もほぐれ今まで曲がらなかった肉体に柔軟性をもたらせてくれている。今日の作業はここまでにしたが、例の草木灰と肥料を投入する作業が残っている。それを待って年末は馬鈴薯の植え付けが待っている。
枇杷の花の香り
 かつて枇杷の花の香りに驚いたことは記したが木の下を通ったところ今年も爽やかな香りが鼻腔をくすぐってきた。どんなに高級なコロンにも負けないような芳香である。今年は一房ごと丹念に袋をかけて育てたのだが収穫時期を逸してしまい過熟状態まで気が付かずほんの少ししか収穫することが出来なかった。自分の農作業メモには梅雨に入ったら必ず袋の中をチェックすることと記しておいた。枇杷とブルーベリーは今年の大きな反省課題となった。後者は開花後に毛虫の発生があり幼果の多くが食害に会ってしまった。先日HCでピートモスも購入して根の周りに鋤込んだところだ。まだ済ませてはいないが両者とも剪定の作業が残っている。冬の暖かい日の日中を選んで取りかかることにする。

豌豆の世話

敷き藁を施す
寒風から苗を守るため豌豆に敷き藁とネットを設置した。稲藁は近くの田圃の所有者N氏から拝受したものだ。藁は田圃まで出かけ5束ほど自分の車に積み込んで運んだがそのあとから再度軽トラックでNさんが持ってきてくれた物だ。夏場の乾燥や雑草を押さえるために西瓜や生姜に敷くことが出来ればいいと思っていたが追加をたくさん頂いたので潤沢に使うことが出来る。
藁を苗の両脇に敷きつめ北西風から守るように施した。藁の小屋には十数束の藁が保管されているがその内の3束を敷いた。畝の両脇に杭を打ち込みネットを張った。このネットは英虞湾で養殖されている青海苔の網を再利用したものだ。海で使っていたので耐久性に富みかれこれ十数年使い続けているがまだまだ現役で使えそうだ。藁も網も頂き物で重宝している。春先には蔓がネットに絡まり可愛い花をいっぱい咲かせてくれると思う。
先日テレビで見たことだが、最近グリーンピースがあまり好まれない傾向にあるらしい。シュウマイ、オムライスを始め外食では緑の宝石のように彩りを添えていたと思う。グ゛リーンピースのどこが不人気なのかよくわからない。個人的なオピニオンとしてはこれらの料理に使うだけでは本来の豆の美味しさはわかるまいということなのだが。私の好きな食べ方は小鍋いっぱいに敷きつめたグリーンピースの卵とじといったところだろうか。豆のホクホク感や独特の甘みと風味がたまらない。恐らくクリーンピースを嫌う人は本当の美味しさを知らないのではないかと思う。そういえば昔はあったウグイスパンも見られなくなったなあ。しかしあの緑の餡には独特の美味さがあったと思うのだが。知らない内に本当に美味しいものが消えていくのは残念でしようがない。人それぞれの嗜好については特にこだわりはないが晩春に食す豆ご飯や卵とじの美味さが忘れ去られるのは残念だ。

2014年12月17日水曜日

これはなかなか

箸袋
野菜を車に乗せて通称サニー道路を走った。白菜、大根、ネギ、カブ、キャベツ、レタス、柚、水菜、甘藷、山芋、馬鈴薯、ニンジン、ブロッコリー、カリフラワー、壬生菜、ホウレン草とトランクの中はまるで野菜の宝石箱状態である。当然乾燥が気がかりなので暖房は入れずに走行した。昨夜来の寒波で気温はかなり低く外に出ているだけでも体が冷えてくる。帰り道には堪らず温かいものが恋しくなってきた。小腹も空いてきたしトイレにも用があったので道中の蕎麦屋に駆け込むことにした。看板を見たら残念なことにあいにくの定休日だった。もう少し走るとサニー道路も抜けて南伊勢町に着くのでそこで何とかすることにした。どこでも良いからお腹に温かいものを詰め込みたかった。大衆食堂「丸魚」という店が目に飛び込んできたのでためらわずここに入ることにした。たしか数年前には魚屋の看板が掛かっていたところだが田舎町の大衆食堂と言うこともあり出てくるものには大きな期待はしていなかった。目に付いた「牡蠣フライ定植刺身付き」というのを注文した。以外や以外、牡蠣フライが5個と刺身(アジとマグロ)みそ汁、ご飯に漬け物が付いて1,000円だ。出来たてなのでフライを頬張ったら口の中を火傷するくらいだった。メインの牡蠣フライは言うまでもなくサブの刺身も美味かった。良い店を見つけた。大衆食堂侮るなかれといったところだった。

2014年12月14日日曜日

餅米を頂く

餅米を頂いた

 衆議院議員選挙の投票からの帰りに畑に立ち寄ったらNさんがやってきた。いつも必ず畑の前を通られると一言二言声をかけてくれる。昨日は姿が見えなかったので聞いてみると「きんこ(干し芋)」を作られたらしい。小脇に餅米の袋を抱えて一臼分だけどと言われ持ってきてくださった。先日雑木の伐採でお世話になったばかりなのにまた餅米を頂いてしまうなんて恐縮である。
 最近はスーパーでも年間を通して切り餅は購入できるし霰や餅菓子も買えてしまう。しかし何か味が違うのである。餅本来の味や地産の米の風味に欠けるような気がしてならない。不要な味が付いていたり柔らかすぎたり粘りに欠けたりしていて私の知っている餅とは少し違うなあという違和感を持ってしまう。蒸し上がった餅米の香りに加え口に放り込みよく咀嚼したときの甘みはこの地で採れた餅米にはかなわないと思っている。先日自治会の祭りで大量の餅をついたがこの時の餅米も地元で採れたものだった。味と言い香りと言い地産のものには勝てないと思った。それに生産者や圃場を目の当たりにしているので安全・安心感は勿論のこと農家さんの丹精がご馳走だ。

2014年12月13日土曜日

剪定

プラムの木
プラムが実を付けなくなってしまっている。理由はよくわからないがある年自分の実の重さでメイストームが吹き荒れた日に木の枝が大きく裂けてしまった。それ以来実を付けなくなってしまったのだ。摘果をすればよかったのだが迂闊であったことは反省している。その後数年が経過したが実の付きは最悪である。生らぬなら切ってしまえと言うほどの潔さもないのだが今回思い切って極めて強い剪定を行った。来年は無理かも知れないが新しく出てきた枝に再来年は実を付けてくれるかも知れない。
 初夏のころ果物の端境期にたわわに実ったプラムが嬉しい。完熟したものを口に運ぶと何とも言えない芳香と甘酸っぱさが口いっぱいに広がる。何と感復活させたいと思ったきっかけである。
 野菜の栽培も道半ばであるが果樹の栽培も挑戦したいと思う。柿、枇杷、キウイ、栗、スダチ、柚、梅、無花果、ブルーベリー、ミカン等々見渡せばいろんな種類の木を植えてはいるのだが栽培技術が伴っていないのである。

2014年12月12日金曜日

冬の仕事

 作物や雑草も冬の到来と共に活動が緩やかになってくる。どうしても年末までに済ませておかねばならないことは馬鈴薯の植え付けくらいである。畝は確保してあるので後は元肥を施して畝立てをする段取りになる。一応クリスマスの頃を目途に植え付けているが年を越しても許容されるとのんびりと構えている。

割った木だがウルシが混じっている。
農作業の他にこの時期に済ませておかねばならないことの一つに周りの木の伐採がある。農機具の扱いはこのところいろいろと技術を学んできたが雑木を切ることは全くの素人である。先日いつものNさんが畑の前の道を通りかかりあっという間にのしかかってきていた木を切ってくれた。翌日切ってもらった木の枝を払ったり丸太を積み上げていたら再度Nさんが斧を持って割ってくれた。良く乾けば丸太のままでも焼却が可能だが燃える速さが格段に違う。私も斧は持っているが一刀両断に丸太を割ることには慣れていない。コツがあるのだが習熟にはほど遠い状態である。
 切って頂いた雑木の中にはウルシの木が混じっていて迂闊に抱きかかえた場合には大変なことになる。かぶれに弱い人の中にはウルシの木の下を通っただけでもかぶれると聞いたこともある。自分では比較的ウルシには強いと思ってはいるが皮膚の柔らかい部分や粘膜に樹液が触れればアウトである。昨日の雨で一旦乾いた木が湿ってしまったが風の穏やかな日に燃やして草木灰にすることにした。


2014年12月10日水曜日

焼き芋

焼き芋を楽しむ
11月の初旬に甘藷を掘ったが形のいい物は差し上げたり保存したりしている。芋を掘っているとその何割かは小さかったりバカでかかったりコガネムシの幼虫に食べられていたりする。捨ててしまうこともあるがせっかくの汗の結晶を粗末にするのも気が引けるのでとりあえずコンテナに納めておいた。気温の低下とエイジングのお陰だろうか糖化が随分進んできた。先日から少しずつ畑小屋に設置してあるロースター(本来は魚焼き器)で焼き芋を楽しんでいる。
 安納芋、ベニアズマ、なると金時の三種類が混じっているがどれも驚くほど甘く熟成している。カリウムの補給にもなるし出自のよくわからないような菓子を食べるよりも安心で安全なスィーツだ。

2014年12月9日火曜日

カリフラワーの軟白

麻紐で縛る
白菜の冬支度として紐で絡げる作業をしていたときカリフラワーも絡げなければならないことを思い出した。そのままにしておいても大きく育つのだが花蕾が黄色みを帯びてしまう。自分で食べる分には何ら問題はないのだが人様に差し上げることを考えるとやはり軟白したほうが良さそうだ。
 カリフラワーとブロッコリーを食べ比べてみたが今年はカリフラワーの方に軍配が上がった。物の本には7月に種蒔きと書かれているので種蒔き・苗作りを早めに取りかかった。猛暑と日照りの真夏に苗を育てるのだから日よけをしたり灌水を頻繁に行ったり手間がかかった。ところが冬がやってこない内にブロッコリーは大きくなってしまい直径が20㎝を遙かに越えるようになってしまった。中には黄色い蕾さえ見え始めている慌て者がいる。食してみると大きくなりすぎたものは固く食味に劣る。カリフラワーの方は柔らかく甘い。書物に書かれてあることを何の疑いもなく信じてしまってはいけないと思った次第。ブロッコリーだけはもう少し遅く種蒔きをしたほうが良さそうだ。
 さて、カリフラワーの外葉を縛る箇所の高さが問題で、作業は腰に一番こたえる中腰をキープしなければならない。一畝に30~40株植え付けているが作業が終わった頃にはギックリ腰にならないように慎重に腰を伸ばすことにした。何でも急な動作というものは気をつけなければならない。

2014年12月8日月曜日

自治会の会議に行って来た

 自治会の会議も回を重ねること五回となった。今回は補正予算について審議する会議だった。その中で次年度の各種寄付金の減額について資料が提示された。赤い羽根・緑の募金・社会福祉協議会・神社寄付・・・etc。何と11項目にわたって会費や募金を集めていることになる。今まで区の下部組織である班長さんが毎年5月に集金に来てくれていたので少々高いとは感じていたが特に疑問もなく納めてきた。かつては(父母が納めていた時代)数十円の寄付だったのでそのような金額のものかと別に気にも留めなかったが一括で9,100円納めていることについては高いと感じていた。
 私の区には百数十軒のお家があるがかなりの割合で高齢者の家庭もある。人様の経済事情まではわからないが年金生活者の方も少なくはないと思う。金額の多少に関わらず集めさせていただいたお金は正に文字通りの浄財である。
 会議では11項目の中の数項目について100円ずつ減額するということであった。物価も上がってきている中これはいい話だと最初は思っていたが、ある区の長から福祉関係の減額はどうかと思うという意見が出された。神社への寄付金も高すぎるとか自治会に加盟していない市民についてはどうなのかとか普段感じていることが意見として出された。そして極めつけは何故自治会が寄付金を集めなければならないのかという意見だった。私も自治会が集めるのは自治会費のみで良いと思っている。結局自治会が集めなければ誰が集めるのかと言うことになってしまうが、組織全体についてもっとスリム化していかないと区長・副区長の負担が大きくなり受け手がいなくなってしまうのではないかという心配もある。
 採決とは言わなかったが値下げ案に対して賛否が取られた。結果、値下げは反対の方が多かった。私は疑問点が多かったのでどちらの意見にも賛同できないので棄権した。もともと寄付金なのに目標額を設定してその金額を記して各戸に知らせることが腑に落ちないことと集金のお手伝いをさせていただいていると言うことなのに自治会自体が寄付金の金額を設定するとはどういうことなのか理解が出来ないのである。金額まで自治会が関わるのはおかしいのではないだろうか?仮に目標額という言葉があったとしてもそれは浄財を寄付する側の内発的な目標であって寄付を受ける側が目標額を設定するなんておかしな話である。
 神社への寄付金はある年一気に1,300円から2,000円に大幅に値上げされた説明があった。戸数の減少によるお金不足と言うことであった。しかし一般家庭のことについて考えれば収入が減れば支出を切りつめて生活するのが常であろう。収入が減ったからと言って今まで通りの生活のレベルの維持は不可能で減った分だけどこからか補填してもらうと言うことはあり得ないことなのである。氏子が減ればそれに応じた経営をすればいいことだと思うのだが、これは既成事実になっているので何ともし難い。
 使途については間違いはないだろうと思うがある方から寄付金の使途について区民の皆様に集金の段階で説明した方が良いのではないかという意見も出された。市や自治会から配布される文書にはどこかに書かれているがやはり集めるときに主旨や目的が明示されていた方が良いように思う。また、各区で独自に説明するよりも自治会の方で趣旨説明の文書を作成してもらえないかという問いに対して区長がその都度区の方で独自に説明していただいたらどうかという回答があった。(?????.)多くは記さないが私が中間の採決を棄権した理由である。
 今まで11項目の寄付については何の疑いもなく集めに来てくれる班長さんに「ご苦労様」と言って渡していたが今一度寄付という行為について考えてみようと思った次第。

秋ジャガの収穫

秋ジャガを収穫
例年よりも早く寒波がやってきた。冬野菜にとってはこの寒さのおかげで葉や根に糖分を蓄え甘さが増すので大歓迎だが低温に弱い野菜も当然ある。九月に植え付けた馬鈴薯の葉が寒波で無惨にもしおれてしまった。これ以上光合成の可能性も期待できないので思い切って収穫することにした。寒波はこの地では雪は伴わず寒い雨となって降り注いできた。土がベトベトと湿っておりもう少し晴天の日を待てばいいのだが他にもやらねばならないことがいっぱいあるので一気に掘りあげた。以前に試し掘りはしていてどれくらいの芋が育っているかは予想は付いていたが思ったよりも大きな芋(大げさだがリンゴくらい)が入っていた。以前は春ジャガのみを栽培していたが、ある時掘り残したものが育っていてそれを肉じゃがにして食べたらとても美味かったのでここ数年は秋ジャガを作っている。今年はデジマ、農林一号、ニシユタカの三種類の種芋を購入して栽培した。いつものN氏は春ジャガを秋に植え付けているようだ。これも参考にして来年は挑戦してみたい。
 収穫のことだが、いつもスコップで掘っていた(熊手で掘ると芋を傷つけてしまうため)が今年は熊手のみで掘った。案の定いくつかは刃先で突き刺してしまったが何とかコツは飲み込めたと思っている。傷つけてしまった芋は早速ポテトサラダにしていただいた。春ジャガは作付け量も多いのでひとつひとつ有り難くいただくことはないが秋ジャガは量も少ないので不揃いな物も大事に食べることにした。肝心の味だが三種とも形や大きさが似通っていて区別は難しい。春に収穫した男爵やメークイーンそしてキタアカリやアンデスレッドについては明らかに味の違いがあった。中でも男爵は不人気だった。未だポテトサラダしか調理はしていないが大きな味の違いは無いように思えた。収量であるが畑の日当たりや条件が同じとは言い難いが私の菜園ではニシユタカが若干勝っていたように思う。
 貯蔵庫には未だ春ジャガが食べきれずに残っているが馬鈴薯に関しては年間を通して自給することが出来そうだ。

2014年12月6日土曜日

アクセント

花を育てる
畑の隅にはいろんなスペースが残されている。ちょっとした所に草花を植えてみるのも良いと思い所々に花を植えている。先日キウイの苗を植えたのだが実がなるまで木が育つまではまだ先が長いので邪魔にならない程度にゴデチャ・金盞花・撫子を植えた。昨年は道沿いの土手に背の低いヒマワリやコスモスを植えたが以外と辺りの景観にとけ込んで良かった。菜園を始めた頃は口に入る物ばかりを育てていたが目も楽しませてくれる花も良いなあと思っているこの頃である。

2014年12月5日金曜日

捨てたはずが

捨てたはずが・・・
ネギのシーズンが終わった頃私の菜園ではワケギが大株に育ってくる。親戚に持っていったことがあるがネギと違い美味くないと言われたことがある。(それ以来そこには持って行っていないが)しかし薬味にしたりヌタにしたりワケギでないとダメな料理もある。麺類との相性は抜群である。
夏の終わりにワケギのキューブを植え付けたのだが毎年種は自家で採っている。どうしても夏眠中に腐ってしまう物もあるので多めに保存しているのだが植え付け後余った物を空き地に捨てて置いた。ラッキョウでもニラでも言えることだがこれらの野菜の生命力の強さにはいつも驚かせられる。捨てたはずなのだが食べられるほどに育っている。この野菜に限らず雑草にも負けないくらい逞しい野菜は未だあると感じた。農地を耕さずに野菜を栽培している方もいると聞くがそれも納得できるような気がする。

2014年12月2日火曜日

春キャベツ

春キャベツ植え付け
今年の秋キャベツは苗作りの段階から虫に食べられたりして満足のいく物ではなかった。秋も深まった頃キャベツの種をポットに蒔き育て始めた。まだまだ幼く大きく育つか不安だが春には柔らかく甘いキャベツに育つはず。もう殆ど虫に食べられてしまう心配はないが保温の目的で寒冷紗のトンネルをかけた。堆肥をたっぷりと鋤込んであるので生育が楽しみだ。私にとってキャベツは何個も何個もたくさん食べたいと思ってはいない。どちらかというと春先に店頭に並ぶのと遜色のない物が育つことの方が楽しみなのだ。庭にきれいな花を咲かせて楽しむガーデニングに似ているかも知れない。一つ一つが作品のような感覚なのだ。

2014年12月1日月曜日

草木灰

草木灰
今日は雨模様だ。朝から予約をしてある歯医者に行ってきた。高校の同級生が開業している医院だで敷居も高くはないのだがどうも歯医者さんというと小さい頃から何か痛いことをされるのではないかという不安が付いてまわる。治療の合間に同級生達の動静について話が弾んだ。
 雨足が強くなってきたが本日の話題。畑から出た雑草等を処理した野焼きのあと出来たのが草木灰だ。画像には3袋しか映っていないがあと数袋確保している。菜園では毎年芋類(馬鈴薯・甘藷・山芋・里芋)を栽培しているし豆類(実豌豆・莢豌豆・空豆・黒豆・枝豆・インゲン・落花生)を栽培している。以外とこれらの割合が多いと思っている。リン酸やカリの肥料が欠かせないのだが市販のカリ肥料よりも草木灰の方が良いように思っている。施した時期や量にも関係が深いと思うが去年栽培した里芋では灰を投入した物の方が良い結果を出している。切った木の枝・抜いた雑草そして収穫後の蔓などは燃やせばその材料になる。投入した資材はこのようにして循環させたい。化成肥料やその他の投入物に比べ出自がはっきりと目に見えているので安心して菜園に投入できる。

2014年11月30日日曜日

豌豆が芽吹く

 
 収穫までいくつか門をくぐって行かねばならないが、今のところ土壌の中和・元肥・発芽まではクリアしている。春先までは背の低い状態だが放置状態(例年)にせず寒の時期のケアをしてみたい。

豌豆の芽吹き
月初めに豌豆(実豌豆とサヤエンドウ)の種を蒔いた。毎年栽培しているが取り立てて栽培法に工夫をしなくともある程度の収穫が続いている。比較的温暖な気候に恵まれているので防寒対策も特に取ってこなかった。しかしこのままでは旧態依然としていて気が乗らなくなってきている。まだまだ思案中だが藁を敷いて海苔網を左右に張り蔓を絡ませてみようかと思っている。一昨年はせっかく伸びた苗が全てヒヨドリのご馳走になってしまった。豌豆の若い芽はスーパーでも売られていることを考えると美味いのだろう。

2014年11月29日土曜日

日陰を作る木

日陰を作る木
菜園の西側には耕作放棄地がありいつの間にか山林の状態になっている。季節にもよるが午後二時三時になると木の陰が畑にかかってくる。私の町は将来的には消滅してしまうと言われるくらいお年寄りの人口が増えてきている。当然それまで耕作してきた土地も放棄せざるを得なくなってきているのだ。放棄された畑は翌年には背丈ほどの外来種の雑草に覆われ更にススキなどの植物に占拠されてしまう。そして10年も経てば笹や広葉樹が茂ってくる。やがて原野に還っていくのだがこれを自然の循環と悠長に眺めていて良い物だろうかという気もする。住人が利用している道にも枝は伸び大風が吹くたびに折れて道をふさいだりしている。そればかりかイノシシなどの野生生物の格好の住処にもなっている。志摩と言えば海を連想させるが里山あっての海だと思っている。行政あげて里海の創生をうたっているが人の手が入らなくなってしまった里山の方にもっと力を注いでもらいたい物だ。最近英虞湾で採れる青のりの色が黄緑になっていたり外海では磯焼けが懸念されているがもしかしたら山から運ばれる栄養塩類とも関連があるのかも知れない。
 一定の面積あたり生産されるもので支えられる人の数には限りがある。過疎だ過疎だと騒いでいてもそれが反対のまだまだ過密状態である場合もある。人口を支えきれないからもっと生産効率のいい都市へと人が流れていったことも否定は出来ないと思う。真珠養殖だって英虞湾を埋め尽くすほど筏が浮かぶ過密状態になっていたことを忘れてはならない。結果水質の悪化を招きそれまで報告されていなかった悪性のプランクトンが発生し斃死率が格段に上がってしまった。他の漁業についても乱獲で漁獲量が激減したり藻場が荒れてしまったりしているのが現状だ。疲弊した海を休ませなければと思う。こんな状態で「稼げる海」を標榜すれば資源の回復を待たずに海は死んでしまう。人が利潤追求のため関われば関わるほど、稼げば稼ぐだけ限られた海の資源は枯渇するはずだ。一定の面積あたり生産或いは漁獲可能な産物の適量はあるはずだ。伊勢エビやアワビそして高級魚はもともとそんなに食べるものではなかっただろうか?鰯・あじ・鯖をもっと喜んで適量を食べるようにすべきだと常々思っている。こんな美味しい食材はないと思っているのだが・・・。
 そんなわけで、もっと耕作地に優しい行政であって欲しいと思うこの頃だ。農地からは毎年野菜がたくさん採れしかも採りっぱなしではなく再生可能な生産手段なのだ。魚群が回遊してきたときに何が何でも採ってしまおうというような採集・狩猟ではないのだ。もちろん一部には計画的に資源を保護しながら可能な漁獲高を決めて漁をしている場合もあるだろうが、例えば志摩の海女さんたちの間にも潜水する時期や一日あたりの操業時間が厳格に守られている。しかし確実に年々採れるアワビなどの漁獲量は減ってきている。当然志摩の海が養える海女さん達の人数にも限りがあるのでこちらの人数も高齢化、後継者不足となり減少傾向にある。
 木が野放図にのび放題になっていることから海のことに目が向いていったがもともと土地の生産性の低かった地域柄里海を再生してそこで稼げることを標榜することからもっと広く地域全体の構造を見て行かねばならないと考えるのは私だけではないと思う。

2014年11月26日水曜日

木を切ってもらった

雑木を切ってもらった
先日の夕刻といってもこの時期のことごご4時には日が陰ってきて辺りは薄暗くなってくる。
  いつものNさんが畑の前の道を通りかかった。この方は日に何度か二カ所の畑と田圃を行き来しているのでそのたびに私の菜園の前を通られる。そしてそのたびに一言二言挨拶を交わしている。
 去年は私の手には負えないほど大きくなってしまった槇の大木を切ってもらった。その時小屋の北側の灌木(と言っても幹は15㎝高さは5㍍)を切ってあげると言ってくれていた。この裏山であるがかつては人家があり畑もあった場所なのだ。町の方に引っ越されてから放置されてしまい今ではその面影もなく雑木林に還ってしまった。Nさんとはたまたま親戚でありいつでも切ってもかまわないと言う話をつけてもらっている。私もチェーンソーの扱いに慣れていれば切らせてもらうのだが、確かに気にはなっていたのだが伐採作業を先送りしていた。丁度別のところでチェーンソーを使っていて少し燃料が残っているので切ってあげると言われた。一日の仕事を終えられ疲れているのに申し訳ないと申し出を躊躇していたのだがすぐにエンジンをかけてあっという間に5本くらい枝を畑の方に伸ばしている物を伐採してくれた。そして太い部分は燃やしやすいように50㎝ほどの長さに細かく切りそろえてくださった。
 水分が抜けて軽くなるまで乾かしてから焼却炉に持っていくが中にはウルシの木が混じっているので注意が要る。毎度のことであるが篤農家Nさんに感謝だ。

2014年11月24日月曜日

The 16th コンサート終える

第16回目になる志摩ギターを楽しむ会のコンサートが終わった。今回はI先生の都合がつかず当日のプログラムの変更もあったが嬉しいニュースもあった。町内の愛好家K氏がバッハの平均律クラヴィア集からBWV846やクリスマスを前に聖母の御子を熱演してくれた。私がハッとさせられたのは前者では敢えてベースの音をアポヤンドで弾くのではなくバランスを考慮され全てアルアイレで弾かれたことだ。自然な音の流れを奏でてくださったように思う。吉川さんのアルハンブラも流れに吸い込まれてしまいそうな淀みのないトレモロと抑揚が心地よかった。

広垣氏と吉川氏のデュオ
広垣氏は今回ギターを始めた人なら必ず初期にさらっただろうと思われる曲を用意してくれた。氏の配慮であると思うが参会者の皆様へのサービスと受け止めた。だがやはり彼が弾くとどのような曲だって音楽として聴かせてくれる。このような曲を用意してくれただけではなく氏のアレンジによるピアノ音楽もここだけでしか聴けないものがあった。演奏後広垣氏には遠慮も省みずいろいろと注文やら無理を提案してしまった。それをいつも快く受けてくださる彼の度量の深さにはいつも敬意を払っている。今回遠くからわざわざ来てくださった方や夜の運転が苦手だと仰る方も来ていただけた。そして日頃から運営にお力をお借りしている方々にも深謝、深謝!!であった。
 私、この日夕刻まで自治会関係の仕事が入っていた。明日の祭りの前日準備と言うことで約10俵の餅をついていたのだ。もちろん餅は機会がつくのだが丸めたり袋に詰めたりする作業が大変だった。かなり疲れた状態で会場に来ていたので(疲労のあと人ってハイになるようだが・・・いや私だけかな?)普段よりも進行でお喋りが過ぎたように思って反省している。
 また、半月後を目指してチャージをしなければ。


2014年11月21日金曜日

大根時間差攻撃


 私が言ったわけではないが隣の畑の古老はこのあたりの畑は土が良く大根はとりわけ美味いと自慢されていた。確かに瑞々しくて柔らかくだからといって煮込んでも崩れない。私も同感である。

時間差で大根を育てる(マルチ栽培)
今年も大根を育てているがこの作物、一度に収穫期を迎えるといろいろ食べ方を工夫したりご近所に配ったりしても食べきれない。毎年のことなのだが今年は種を蒔く時期をずらし三畝育てている。あまり早く蒔くと秋の初めは害虫に食べられたり台風などの心配があるので急ぐことはしなかった。種蒔きは春でも秋でもお彼岸までとしたものだが最後の畝は晩秋に蒔いたものだ。この時間差攻撃で春先まで収穫できると信じている。真冬になれば抜き取って地面に穴を掘り埋めておけばもっと長く楽しめる。3月になれば春大根の種蒔きが待っている。一年の内夏場を除けばかなり長い間大根が自給できる。

2014年11月20日木曜日

野焼き

畑から出たゴミをリユース
甘藷・山芋・豆殻・雑草・灌木等畑からは多くのゴミが出る。以前は腐らせて堆肥にしていたがそれではなかなか処理しきれない。小屋を建ててもらったときドラム缶で焼却炉を作ってもらった。副産物として出来た草木灰は豆や芋類の絶好のカリ肥料となり再び畑に還元される。そればかりかアルカリの成分を含んでいるので酸性に傾いている土壌の改良剤にもなる。農家の野焼きは必要最低限許容されているが私にはその理屈が納得できないでいる。低温で燃やせばダイオキシンがでるとか空気を汚染するとか言っているが有史以来ずうっと続けてやってきたことではないだろうか。ここ百年の間に一部の先進国がおびただしい量の化石燃料を浪費し大気汚染の問題が騒がれるようになってから我々ささやかな菜園を楽しむ者にも同じ論理に従わせようとすることが受け入れられない。当然のことであるが石油化学製品や人工的なものは二次利用の上からも燃やすことはない。太陽の光と水そして空気中の二酸化炭素からできた物質を一旦お返ししているだけなのだ。燃えて産出したこれらの物質はまた作物が吸収し私の体に食物として取り込まれる。野焼きとはこの自然のサイクルに何ら矛盾無く合致した行為なのだ。
 さて、今年は野焼きで生まれた草木灰を里芋に与えて育てた。里芋は二カ所で栽培しているが灰を与えた畝からは子どもの握り拳以上もある大きな芋が収穫できた。灰を与えなかった畝では市場で売っているような普通のサイズの芋しか採れなかった。
 この日は雨が今にも降りそうな空模様であった。野焼きをするのは決まって明日は雨が降りそうだと思われる前日に行っている。いくらドラム缶の中とはいえ万が一火の粉が飛散すれば周りの山に移ってしまう。火のコントロールには細心の注意がいる。私が見かける農家さんは草木に火をつけ燻った状態にし田畑の農作業を行っている。私もそうすればいいのだが今のところ付きっきりでドラム缶とにらめっこをしている。近くには水の入ったバケツを侍らせている。
 

2014年11月18日火曜日

生姜の収穫

冬越しの準備
土佐大生姜とお多福生姜を栽培している。体を温めたり食欲を増進したりと健康効果も良いようだが私の場合この爽やかな風味と辛みが何とも言えない魅力を感じている。特に掘りたてのものは香りが強く、収穫後車に積んだだけで車内いっぱいに芳香が立つ。鰹やうるめ鰯などの青魚や肉の臭みを消す料理には欠かせない。
 去年収穫した種生姜を春先に植え付け、場所も半日陰の畝を選んだ。夏の乾燥対策として藁を敷き水やりを欠かさなかった。勿論、追肥や土寄せも行った。その結果一つの株から1~2㎏の生姜に育った。夏頃から少しずつ収穫してきたが気温が下がり葉の色も黄色くなってきたので全て掘り起こした。これは発砲スチロールの箱(スーパーマーケットでもらってきたもの)に詰めて地下の貯蔵庫に収納することにした。去年もこの方法で完璧に冬を越している。収納したものは随時取り出して食べたり差し上げたり出来る。連作を嫌うので来年どの畝に植え付けるか考え中だ。
 先日ご近所さんに差し上げたところ生姜が佃煮になって帰ってきた。なるほどこのような食べ方も悪くはないと思った次第。

2014年11月17日月曜日

山芋(つくね芋)の収穫

今年も好調
栽培面積も少しずつ増やしている山芋だがそろそろ蔓が枯れ始めたので収穫することにした。短い畝だが今年は六列ほど作付けした。例年海苔網を使って蔓を絡ませているが今回は二列だけ露地に這わせてある。収量や形に差違が無ければこちらの方が手間が省けそうだ。
昨日は三列掘ったが用意した四個のコンテナに一杯になったので作業を止めた。棚やマルチそしてネットは全て撤去したので掘るのはそれほど面倒ではない。霜が降りる頃までに残りを収穫すればいい。それまでにご近所や知り合いにお裾分けしてコンテナを空にしなければならない。
 この芋のことだが粘りもあり栽培も殆ど手間がかからずしかも食味も良くこの辺の土質に合っているのでお勧めの作物だ。消化酵素も豊かで胃腸にも良いように思う。良くはわからないのだが当然この芋にはシュウ酸が含まれていると思う。コンテナに映っているものは大きさも程良いものだが中には長さが30㎝を越え主さも1㎏をはるかに上回るものがある。慎重に掘っても先が一部折れてしまったり傷が付いてしまうものがある。大きすぎるものは人様に差し上げられないし見た目の悪いものもためらってしまう。こういった規格外のものはどうしても自家消費になってしまうが今のところ殆ど毎日食べ続けている。
 シュウ酸が含まれていたら結石が出来てしまう可能性もある。カルシウムを多く含む食べ物とあわて口に入れなければならないのではないかと思ってしまう。余談だが先日すり下ろした芋を揚げて鍋にすると良いという情報を得た。鍋には未だ使っていないが椀種に使ってみた。揚げたぶん油っぽさはあるが以外と美味しかった。

2014年11月16日日曜日

ブロッコリーが育っている

美味そうだ
先日国営放送の「ためしてガッテン」でカリフラワーのことが放映されていた。生で食べることを勧めていたので気になり菜園のカリフラワーの畝を覗いてみた。少し早すぎたのか未だ収穫する時期が来ていない。隣にはブロッコリーの畝があるのだがこちらはそろそろ収穫時期に来ている。
昼間野良仕事をしてから夕方に採るのでビタミンいっぱいのフレッシュな野菜を食卓に乗せることが出来る。甘さと言い風味と言いこれ以上のものはない。大きなものは直径が20㎝近くある。大きくしようと欲を出すと固いものになってしまうので見極めも大事だ。
 7月の下旬に種を蒔き苗を育て8月の下旬に定植した。秋に発生する害虫対策として寒冷紗のトンネルをして育てていたが今年は殆ど虫に食べられることもなく順調に育った。ブロッコリーは頂蕾を収穫した後でも次から次へと脇から蕾が出てくるのが嬉しい。上手く育てられればこの脇蕾でも十分大きく育つ。注意すべきは冬に飛来してくるヒヨドリだ。

2014年11月14日金曜日

キウイの木を植えた。

キウイの苗木
何年か前からキウイの木に実が付かなくなった。花も咲き今年こそはと期待しつつ三年が過ぎた。調べてみるとこの木はどうも寿命があることがわかった。記憶は定かではないが多分二十年は経っているだろうと思う。確かに寿命が来ていたとしても不思議ではない。善は急げ、早速苗を買ってきてもっと日当たりが良く他の作物を邪魔しないところをいろいろと思案しながら植え付けた。木は一度植えると移動させるのがやっかいなのでどこに植えるか慎重に考えなければならない。まだ小さな苗木だがこれから棚を作ったり枝を誘引したりする作業が待っている。これも楽しみだ。


2014年11月13日木曜日

カボスを植える

カボスの苗木
 先日大阪に住む旧い友のブログを読んでいたらカボスの美味しさが書かれていた。今年は我が菜園ではスダチが豊作でバケツに何倍も採った。焼き魚の付け合わせではとてもじゃないけれど食べきれないのでお裾分けしたあとはひとつひとつハンドジューサーで絞った。ポン酢にしたりシャーベットにしたり、この絞り汁で寿司を作ったりと考えている。 さて、友のブログではジュースの多さや酸味のまろやかさが記されていたのでどうしても木を植えようと思っていた。近くのHCや苗木やさんでは売っていなかったので(そうなるとますます手に入れたくなると言うもの)N業屋さんで取り寄せてもらった。今か今かと首を長くして店からの電話を待っていたがやっと手に入れることが出来た。実が付くまで何年かかかると思うが苗木から育てる楽しみが増えた。
野菜の育て方はいろいろと調べているが果樹の栽培は知らないことが多い。剪定の時期を逸するととんでもなく徒長したり大木になってしまったりする。一つの品種に挑戦するたびに学ばねばならないことが増えてくる。



2014年11月12日水曜日

名残のイチジク

 名残のイチジクとは聞こえは良いけれど収穫せずにそのまま放置しておいた物だ。今年はイチジクの木の周りに青紫蘇が繁茂してしまった。青紫蘇も抜いてしまうには忍びがたくそのまま育てたのだが生育が旺盛でイチジクを凌駕してしまった。すっかり日の光が遮られ風通しも悪くなり積極的には収穫しなかった。去年は良く採れて食べきれず最盛期にはジャムにしたり試しに冷凍もしたほどだった。初秋には紫蘇も枯れ片づけをしていると負け組のイチジクが顔を覗かせていた。少しは収穫したがデザートに時折採って来る程度だった。気温もうんと低くなり来年のために樹形を整えようとしていると完熟した果実が何個か見えたので収穫した。熟れきって自らの重みで今にもボタンと落下しそうな実を崩さないようにそっと手に取り持って帰った。完熟なので甘みが強く晩秋の冷気を含み口いっぱいに広がる「名残のイチジク」の味を堪能した。
 

名残のイチジク
と書いてみたもののあれもこれもと栽培種が増え時期によってはかなり畑が過密になっていることがある。柿、三つ葉、ヤーコン、キンカン、菊芋、小松菜等は全て収穫せずに放置したものもある。園芸店の店先をぶらついてると衝動的に求めてしまうことがあるのだ。果樹や宿根性の中には繁殖力の旺盛なものがあり後で悔やむことがある。




2014年11月8日土曜日

トンネルの中の悲劇

知らない間にレース状態に
減農薬或いは無農薬で野菜を育てたいと願うのは自家栽培をして自給を指向している者の願いである。というわけで夏場から種を蒔き苗を育て九月には元肥を施しマルチを張りその上に不織布でカバーをした。勿論元肥は完熟の牛糞堆肥を鋤込んだ。不織布のトンネルなら大丈夫と信じ込んでいたのだ。台風18,19号もこのトンネルがしっかりと暴風雨から守ってくれていた。要するに過信しすぎて殆どトンネルの中を覗くことはなかった。その間に中で発生したヨトウムシたちの格好のレストラン化していたのだ。外からの害虫の飛来や侵入には万全であったがもともと土壌の中にいた虫の卵達には益鳥から身を守る安全なシェルターになっていたのだ。全てではないが部分的にキャベツや白菜などアブラナ科の野菜の葉はレース状に食べられてしまった。
 観察は怠ってはならないことを知らされた。

2014年11月7日金曜日

里芋の食べ比べ

 まだまだ栽培技術も道半ばであるが今年も里芋を掘る時期が来た。ねっとりとした粘りのある食感と畑の土の滋味を感じさせられる味わいは自作していないと楽しむことが出来ない。

左から石川早生、赤芽、三河丸いも
私の菜園では石川早生と赤芽の二種類を栽培している。赤芽は親芋も食べられるしネットリとした味わいが魅力だ。
春先にNさんが石川早生の種芋と三河丸芋の種を交換しようと言っていたことを思い出し、道を通っていく氏に声をかけた。夕方軽トラに乗ったNさんが芋を持って来られた。私の芋も持って言ってと言ったところNさんは麦の穂が出始めた頃に植えるのでその時に頂きますとのことだった。里芋の種は地中に穴を掘り雨水が入らないようにして冬を越させるというのが普通だがNさんはそのまま放置しておいて良い物だけ掘り出して植えているようだ。春先の植え付けまで私の畑で保管して置くことになった。
頂いた三河丸芋は収量も多く食味も良く髭根も少なく良いことずくめである。Nさんは普段から土作りに熱心なことはもちろん栽培方法・技術とも経験が豊富だ。どのような食味か期待が膨らむ。同じような作物でも品種によって個別の畑の土に良く馴染む物とそうでないものがあるようだ。拝受した三河丸芋と畑にある二種類の芋を楽しんでみることにした。

2014年11月6日木曜日

匠の業物

こだわりの草ひき
匠と工房
春先にハンディタイプのツルハシのような農具を野鍛冶のOさんの工房にて入手したのだが他のものも欲しくなり草削りを注文することにした。既に八十歳を越えている方なので依頼にお邪魔したとき何時になるかわからないけれど作っておきますと言う返事をいただいた。それから三ヶ月が過ぎたある日出来上がったという電話があった。少し欲張りだが二丁頼んでおいた。
Oさんは自分でも農作業をされているので使い勝手の良い物だと言われていた。やはりこの地方の土質に合ったもので手に良く馴染むと言うことだった。鋼も良質の者を使用しているとのことだった。昔と違って野鍛冶の工房も殆ど見かけなくなった今日、この草削りは希少品だと思う。匠の信念と経験が凝縮して詰まっている。HCにもこのような機能を持った物はあるが耐久性や使いやすさそして性能は匠のものには及ばない。


2014年11月4日火曜日

コンサートの案内状を出した。

 会場も確保を済ませたし出演者との連絡も取った。あとはコンサートの案内を会員の皆様に差し上げるだけだったが昨日案内の葉書を投函してきた。
 コンサートは11月22日(土)19:00~阿児アリーナミーティングルームで開催する。今までずうっとユニークな曲をいつも披露されてきた小林女史が諸般の都合で出演が出来なくなってしまったが新たに会員の蔵辻氏が演奏を引き受けてくださることになった。クラシックギターの演奏については深い見識を持たれいつも演奏会終了後感想を語られてきた。今回はクリスマスも近いと言うことで「聖母の御子」とバッハの名曲BWV846を披露してくださる。初めて氏の演奏を聴かせていただくがどのような演奏をされるのか、音色はどうだろうか、使われている楽器は・・・と期待はわくわくと膨らむ。氏は常に演奏可能なレパートリーを数曲もたれていると言うことだった。すこし欲張りな願いだが全て聴かせてもらいたいものだと思う。今後の楽しみがまた増えた。

2014年10月28日火曜日

第16回コンサートの準備

 この前春のコンサートが終わったと思っていたら既に秋のコンサートの準備に取りかからなければならない時期になった。
 先月11月22日(土)於:阿児アリーナを何とか確保した。この日の前後は市内でもいろいろとイベントがあり予定していた第一、第二の開催候補日は全て埋まってしまっていた。(汗!)幸いにしてこの日が確保できたので早速申請に行って来た。時々会場の中の他の部屋で大きな音がすることがあるが音の出るようなイベントが重ならないことを祈るのみである。
 プログラムは演奏者とメールでやりとりしているが二重奏の曲目が決まっていないので今週の木曜日まで待って欲しいという知らせがあった。
 11月は何かと忙しい。自治会のイベントが二つ入っていてそれにも参加しなければならない。当日だけではなくその前後にも準備や後片付けがありのんびりとしてはいられない。一日は祭りの予告をするために町内に幟をたてに行く。二日は自治会主催の防災避難訓練だ。九日に会議が入っており祭りについて説明を受ける。二十二日この日はコンサートと重複しているが夕方までは祭りに撒く振る舞い餅の準備がある。二十三日は「渦見潟御厨祭り」の本日である。翌日は後片付けと反省会になっている。もともと我が町には昔からの祭りが無く近隣の祭りに便乗していたのだが十数年前から祭りを立ち上げたいきさつがある。住人の私にも何かよくわからなく理解に苦しむ所もある。そんな中神社に伝わる(これは500年近く昔から)獅子頭を宮さんから出してはならないという地域の方からの意見が出された。近年出来た祭りに由緒ある獅子頭を出すのはいかがな物かという話なのだろう。信仰の対象としている氏子の中には反対する人がいても不思議ではない。同様に寺のご本尊や教会の十字架を祭りに担ぎ出すようなことをすれば当然それに反対する人が出ることは想像に難くない。それと同じようにも考えられる。
 私、この前の土曜日に第一回の祭りの会議に行って来たのだがイベントの主旨については何ら明文化されたものが事項書に記載されていなかったし町民に配布されるチラシにもそれらしきものは記されていなかった。いくらご理解をしてくださいと願っても難しいのではないかと思った次第。要は住民にこの祭りの意義がどれくらい浸透しているか否かにかかっているのではないかと思う。

2014年8月31日日曜日

少しの晴れ間も

 一週間ほど前にゴマを刈り取ったのだが以来ずうっと晴天に恵まれていない。屋外に干すことが出来ないのでやむなく小屋の中で干している。湿度も高いため乾くことは殆ど期待できない。扇風機を持ち込んで風だけは当てるようにしているが気休めにしかならない。一日のうちほんの数時間だけお日様が顔を出してくれる時間帯があった。わずか三度だけだったがすぐにブルーシートを敷いてゴマを干している。

寸暇を惜しんで干す
一週間近く部屋干しをしているとどうしても部分的にカビが生えやすくなってくる。秋雨前線もあと二日ほどで去ってくれるという予報が出ているがそれはマクロの予報で地域ごとに合ったものではない。今日も降水確率は高かったけれど午後には太陽が顔を出している。わずか数時間のことだが日に当てると生乾きのゴマの莢からポロポロと実がはじけてくる。気長に少しずつ実を取り出すことにした。

2014年8月30日土曜日

新米を頂く

 八月の下旬は予想もしなかった大雨に降られている。盆が済んでからこの地の農家さんは稲刈りが本番になるが未だ刈れずに残っている田もある。
 先日盆過ぎの晴れ間をうまく使いNさんの田圃では稲刈りが行われていた。毎年ここで稲藁を頂いているが今年も車に満載の藁をいただいた。殆どの農家さんでは藁はシュレッダーにかけたように裁断して鋤き込んでしまうがNさんのこだわりで藁も別に取っている。好きなだけ持っていって良いと言うことなのだが年間に必要な分だけ頂いている。この日は朝から盆踊りの会場を片づけに言っていたので私自身少しバテぎみだった。案の定田圃の畦に腰掛けていたところ冷たいお茶やアイスをご馳走になってしまった。
 

新米を頂く
少しばかりお礼はしたものの、今日昼からゴマを干しながら小屋で休憩していたらNさんの「オーイ」と呼ぶ声がした。少しだけど新米を食べてと言うことだった。田植えからずうっとNさんの田圃は毎日見ているのでこれが最上の米だと言うことはよくわかっている。農作業のことをいろいろと教えてもらっている上に藁や米まで頂いてしまい恐縮である。
 特別なおかずがなくても新米そのものが大変なご馳走だと思っている。有り難く頂き早速味わってみたい。

2014年8月7日木曜日

イノシシが捕まっていた

野菜の収穫を終え帰路についたが途中でイノシシが捕獲用の檻に捕まっていた。

イノシシが捕まっていた
私の菜園から50㍍程度離れた場所だ。かつては志摩からは野生のイノシシはいなくなるとさえ言われていたものだが今や人の住むエリアにまで縄張りを広げ食害に遭っている田畑も少なくない。先日同級生のY君からメールがあり既に今年は三度イノシシに侵入されたと言っていた。毎年干し芋を作っているようだが今年はその芋をとのようにして手に入れようかと言っていた。いったん畑に入られると作物は容赦なく食べ尽くされてしまう。群れで行動しているのかも知れないが大食漢であることには間違いない。
 さてこの運の悪いイノシシだが未だ体に縦の筋が見えるところから察して2~3歳と言ったところだろうか。私も写真を撮るために近づいたのだが流石に野生の動物で何度も檻の外にいる私に突進してきた。この幼い動物は恐らく処分されてしまうだろう。見た目は可愛いのだが今までにやってきた悪行の数々を鑑みると同情はしない。

2014年7月28日月曜日

友の父 ご逝去

 先月の末日に子供の頃から親しかった友人の父が逝去された。私は子供のころ体に自信がなく毎月のように熱を出していた。今なら簡単な売薬で越えられるようなものだったかと思うが当時母親が夜が明けるのを待ちかねて医者の所へ連れて行ったようだ。友人の父は古くから町医者として開業されていた。今は私の町にも相当数の開業医がそれぞれの分野で市民の治療に当たられているがあの頃のお医者さんの存在は有り難かった。
 やがて成長するにともない医者とは無縁の健康な体を手に入れることが出来た。私は野菜ではないが幼苗期に逞しく育った野菜はその後も生育が順調だがそれとよく似ている。友人も父親のあとを継ぎ開業医として活躍しているが昔のお医者さんは何かに付けおおらかで午前中の診療を終えると午後は自由に時間を楽しんでいたようだ。その逝去された先生も午後からは一週間のうち半分は私の家に来られ父と囲碁にふけっていた。急患が出ると私の友はいつも父親を迎えに来ていた。
 小さな町のことなのでその先生は住民にとって名士であった。私たち子供にとっても長い間校医として学校に来てくれていたので親しみがあった。無口な先生であったがその存在感は大きかった。寂しいかぎりである。

2014年6月22日日曜日

自治会のボランティア

 昨晩は公民館で自治会の全体協議会が開催された。生まれ育ってから殆どこの町を自分の住処として暮らしてきたているので何か皆さんのためになることをと心がけている。毎年7月の終わりの日曜日に地区清掃を実施しているがこのことと盆踊りのことが議題の中心であった。
 地区の皆さんが刈り取ってくださった草木や空き缶、空き瓶を清掃センターに運んだり用具や冷たい飲み物の手配などは私たちの仕事になる。不慣れなため確かに戸惑うことが多い。仕事内容が文書化されていなかったり慣例で処理されていることがあるので逐一前任者に確認を取りに行くのは効率が良くない。
 今日は雨も降っているので朝寝坊を決め込んでいたら区長さんのモーニングコールで起こされてしまった。防犯灯の一部がLEDに変わるので区内の点検をしようと言うことだった。海も近いので数年で錆びてしまうものも少なくない。

この防犯灯はLEDに換えましょう。
私の区は146世帯あるが点在していることもあり点検にはかなり時間がかかる。道が狭かったり坂があったりで移動も楽ではなかった。それでも劣化の進んでいる器具を10個ばかりリストアップした。半日仕事になると覚悟していたが今度地区清掃活動を前に市による改修工事の要請のため現場の調査と写真撮影を済ませてしまおうと言うことになった。

要改修工事の小川
この小川は両岸が私有地になっていて勝手に工事は出来ないが河床は流れがスムーズになるよう保全しなければならない。毎年この小川の清掃にかなり時間がかかると言うことだった。川の存在は知っていたものの恐らくどぶ川になっていると思っていたが以外と流れは綺麗だった。幼少の頃はここでカニを捕まえたりして遊んでいたし近所のお婆さんたちは洗濯までしていたのを思い出した。もう少し下流に下ると全てコンクリートで蓋がされていて川の存在さえ知らない人もいるのではないかと思う。
日曜日の朝ではあったがプチボランティアを行った。

2014年6月20日金曜日

堆肥を頂く

 菜園から300㍍ほど離れたところに牧場がある。松阪牛を肥育しているがいつも大量の牛糞が積まれている。私が野菜作りを始めた頃から定期的に堆肥を頂いている。一昨年頂いたものが底をついたので牧場に連絡を取りダンプで運んでいただいた。以前は小屋が建ててなかったので2t車に4台分もらっていたがスペースが少なくなったため半量にしていただいた。近くなのでいつでもどうぞと言うことだった。

牛糞堆肥
秋・冬野菜用に頂いたものだがビニルシートで覆い発酵を促している。この量で約一年分の有機肥料がまかなえる。牛の排泄物と言えば以前は臭いも気になったものだが今では不快な臭いは全くしない。シートで覆ったのは雨水で汚水が流れ出すのを防ぐのとカブトムシ対策である。野積みにしておくと大量の幼虫が発生する。幼虫を飼ってみたこともあったがこれはイノシシの大好物で専用のレストランを用意しているのも同然なのだ。コガネムシの幼虫も作物を囓ったりするので昆虫たちには遠慮してもらうことにした。
 この堆肥で作った野菜は味がいいのはもちろんだが土がとても軟らかくフカフカになる。いつものN氏は私の菜園の土を褒めてくれるがこの牛糞堆肥のおかげである。昨日はダンプから降ろしたばかりのものを画像のようにフォークで積み上げカバーを掛けたが腰にはかなりの負担がかかった。

音楽の贈り物

 長年東京で活躍しているエグセクティブのF氏より沢山のCDを贈ってもらった。F氏とは学生時代短い期間ではあったがギターを通して親しくさせていただいた。何度か岐阜の自宅へもお伺いしてお母様には食事までご馳走になったことがあった。志摩の方にも来ていただき尽きるともなくギターや音楽のことを語り合った。工学部の電気科の学生であったためオーディオには詳しく丁寧にイロハを教えてもらったことがあった。最近メールのやりとりを頻繁に行い互いの状況について語り合っているが以前彼については知らなかったこともわかるようになってきた。筆まめで几帳面なのである。下宿で酒を酌み交わし大騒ぎをしていた頃とはずいぶん違う一面を垣間見たようだ。
 私は職に就いてからもギター演奏を続けてきたが彼は仕事に専念されたのだと思うがどちらかというとレコードやCDを通して音楽を楽しむ方に力を注いできたという話だった。その彼から先日CDを贈っていただいた。

F氏はかねてより南米の音楽に注目されピアソラやブローウェル等の魅力を語っていた。私も彼から影響を受け以前から好きだったヴィラ・ロボスやバリオスに加えて意識して聴くようになった。彼からの受け売りだがCDのケースはプラスティックのものは問題があり紙ジャケの方が化学反応も起こさず無難だと知った。せっかくのディスクも場合によっては破損してしまうことがあるらしい。私も外国製のCDを所有しているが紙のケースに入っているものがあった。以前は安価に仕上げるために厚紙で作られているのだろうと思っていたが理にかなっていることを知った。贈り物の中で彼のお薦めのラッセルの演奏を時間を作り楽しんでいる。演奏の技術のみならず音楽の深まりや流れは前世紀の演奏家とは一線を画している。音の響きと音楽が間違いなく流れていると言う点が特に気に入っている。CDを送るにはいろいろと手間暇がかかったと思うがF氏に改めて深謝、深謝。

2014年6月13日金曜日

これは?

 トウモロコシがあと十日ほどで収穫を迎えそうだ。サツマイモも少しずつ植え付けているし夏野菜も少しではあるが収穫が始まった。畑は食べられるもので一杯になりつつある。
 先日の雨のあと駐車場が軟らかくなっていた。

イノシシの足跡?
畑に来たときは全く気が付かなかったのだがよく見てみると動物の足跡らしきものが付いていた。最初は大型犬が散歩の途中に入ってきたのかと思ったがつま先の形が犬のものではない。考えられるのはイノシシしかない。それもかなり大型のものだ。こんな奴に穂場に入られたら今まで丹精してきたトウモロコシは一晩で食べ尽くされてしまう。
 幸い私の畑には防獣ネットと電気柵が張られているし入り口にはセンサー式の灯りがついている。恐らく突然ライトが点いたのでイノシシたちはそれ以上入ろうとはしなかったようだ。昨夜はイノシシの逆襲が心配で睡眠不足がちになっている。

2014年6月12日木曜日

頂き物

 菜園が道路沿いにあるので私の挙動は道からよく見えるらしい。いつものN氏は二カ所に畑を持っているので毎日二、三度は前の道を通って行かれる。そのたびに会釈を交わしたり立ち話をしたりしているが先日芋苗が余ったのであげると言うことになった。私も種芋を植えて苗が育つのを待っているがもう少し時間がかかりそうだ。ベニアズマという品種らしいが食味はとても良いと言うことだった。早速頂き植え付けることとなったが圃場の整備が未だだった。耕耘機で耕し元肥(草木灰とカリ肥料)は済ませてあったのだが畝は未だ作っていなかった。私の畝たてがまどろっこしいのかNさんが畑に来られ鍬の使い方の指導をしてくれおまけに少し畝を立ててくださった。

頂いた芋苗を植えた
毎年船底のように苗を植えていたが採れる芋の数は多いのだが大きさや形がやや不満足だった。今年は垂直に苗を植えてみた。数は少ないのだが丸い形の芋が収穫できると言うことだ。私、それほど沢山サツマイモは食べないが人に差し上げると喜ばれる。
 芋を植え終えた頃またNさんが前を通りかかった。今度はブロックの中古があるからもらってもらえないかという話だった。先日入り口の竜舌蘭を処理していたのを見ておられたようだ。その跡にブロックを並べ始めたのだが数が足りず中途半端になっていた。

ブロックを頂いた。
このブロックもHCで買えば一個100円はする。さっき芋苗をもらったばかりなので恐れ多く固辞したのだが是非もらって欲しいと言うことだったのでお言葉に甘えてしまった。畑もいろいろと手を加えると楽しくなってくる。楽しさと言えば今年は道沿いに花を植えてみた。

花も楽しむ
ここは雑草が繁茂していたところだが背の低いヒマワリとコスモスを植えたが少しずつ花が咲き始めている。殺風景な通りでも少しは華やぐのではと思う。