2012年6月28日木曜日

はっと思ってふり返る

家の近くを歩いていてハッと思いふり返ることがある。私、野菜作りは楽しいので続けているが花卉も育てないわけではない。近くのお婆さんのことであるが趣味の良い花を育てている。町の花壇やガーデニングに精を出されている方々の花々とは少し趣が違う。同じ花でも丹精が行き届いているため色が鮮やかなのである。そればかりではなく周りの明るさや景観との調和を意識されているかどうかは定かではないが見事なのである。思わずふり返り凝視してしまう。昔から花泥棒はその罪を問われないとされているが、同じアジサイの花であっても思わずひと枝拝借したくなってしまう。しかし、そのお婆さんの花は彼女の花畑に咲いていてこそ価値があると思うので頂いてはいない。

 私も花の美しさには幾度となく心ときめいたことがある。画像の花、名前も調べたことがあるがそれよりも毎年この時期から夏場にかけて小さいながら涼しげな可憐な花を咲かせてくれる。頂いたのはたったひと枝だけだったが生け花を楽しんだ後、挿し木をして増やしたものだ。花を咲かせていない季節はどうしても水やりや施肥が疎かになり忘れられているが、この季節になると目を楽しませてくれる。育て始めてから十年近くなるが、挿し木を続け家の周りに何カ所か増えているがよく似た色合いの芙蓉のように花は大きくはなく、どちらかと言えば控えめな奥ゆかしさのある花である。

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