2012年12月19日水曜日

JulianBreamのCD全集(28巻)

 ギタリストH氏がJulianBreamのCD全集(28巻)を所有していたことは随分前から知っていた。以前借りてきて聴かせてもらったことがあったが今回も借用した。この全集は入手したく長い間探していたが手に入れることが出来ずにいたものだ。Breamの演奏について私はずうっと彼を上回るギタリストはいないと信奉し続けてきた。今でもその思いは変わらず、ギターだけでなくリュートやビゥエラ、古楽器のコンソートに及ぶBreamの造詣の深さには驚嘆さえ覚える。近年数々の若手の名手が出てきてその演奏が素晴らしく感じBreamの演奏スタイルを全て受け入れられなくなっているが、どのギタリストが一番好きかと問われれば躊躇無く彼の名前をあげる。この全集の中に収められている曲の大半は他のCDやアナログレコードで所有しているが、それはそれとして探し続けていたものに出会う喜びは何とも形容しがたいものがある。
 Breamは交通事故でもう演奏していないと言うことが伝えられてから十有余年が経つが、私にとってはギターを越えたギタリストの感が強い演奏家である。バッハのリュート組曲、チェンバロとのデュオ、ジョン=ウィリアムスとのデュオ等は何度も聴き返してきた。若い頃、耳にしたBreamの演奏は衝撃的であった。

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