2013年7月2日火曜日

中六のうなぎ

 去年はウナギの稚魚が獲れないと言うことで夏場に鰻どんぶりが値上がりした。少なくなると言うとどうしても食べたくなり、いつもの年より余計に鰻屋の暖簾をくぐったのを覚えている。今年はさらに日本鰻の稚魚が少ない上に高騰しているらしい。老舗の店が閉店に追いやられているそうだ。
 こうなるとどうしても食べたくなってくるのが人情言うもの。隣町の中六という店に行って来た。

中六の鰻丼
私、鰻の味以外にもこの店のたたずまいが気に入っている。ひなびた昭和以前の時代を感じさせる料理旅館といった雰囲気が良い。最近、店構えは日本調で昔風な雰囲気を演出している店は多いが、わざとらしい演出が食べ物の味を損なっている感もある。この店に限ってそのようなわざとらしい演出はない。調度ひとつを眺めても懐かしさを感じる。
 肝心の鰻丼であるが、最近立ち寄った他店では4切れで2000円したが、ここは5切れで同じ値段。品薄で高騰している鰻だがお得感も味わった。少し焦げた味が好みの分かれるところだが、肉厚の国産鰻には大満足だった。

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