2014年11月20日木曜日

野焼き

畑から出たゴミをリユース
甘藷・山芋・豆殻・雑草・灌木等畑からは多くのゴミが出る。以前は腐らせて堆肥にしていたがそれではなかなか処理しきれない。小屋を建ててもらったときドラム缶で焼却炉を作ってもらった。副産物として出来た草木灰は豆や芋類の絶好のカリ肥料となり再び畑に還元される。そればかりかアルカリの成分を含んでいるので酸性に傾いている土壌の改良剤にもなる。農家の野焼きは必要最低限許容されているが私にはその理屈が納得できないでいる。低温で燃やせばダイオキシンがでるとか空気を汚染するとか言っているが有史以来ずうっと続けてやってきたことではないだろうか。ここ百年の間に一部の先進国がおびただしい量の化石燃料を浪費し大気汚染の問題が騒がれるようになってから我々ささやかな菜園を楽しむ者にも同じ論理に従わせようとすることが受け入れられない。当然のことであるが石油化学製品や人工的なものは二次利用の上からも燃やすことはない。太陽の光と水そして空気中の二酸化炭素からできた物質を一旦お返ししているだけなのだ。燃えて産出したこれらの物質はまた作物が吸収し私の体に食物として取り込まれる。野焼きとはこの自然のサイクルに何ら矛盾無く合致した行為なのだ。
 さて、今年は野焼きで生まれた草木灰を里芋に与えて育てた。里芋は二カ所で栽培しているが灰を与えた畝からは子どもの握り拳以上もある大きな芋が収穫できた。灰を与えなかった畝では市場で売っているような普通のサイズの芋しか採れなかった。
 この日は雨が今にも降りそうな空模様であった。野焼きをするのは決まって明日は雨が降りそうだと思われる前日に行っている。いくらドラム缶の中とはいえ万が一火の粉が飛散すれば周りの山に移ってしまう。火のコントロールには細心の注意がいる。私が見かける農家さんは草木に火をつけ燻った状態にし田畑の農作業を行っている。私もそうすればいいのだが今のところ付きっきりでドラム缶とにらめっこをしている。近くには水の入ったバケツを侍らせている。
 

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