2014年11月12日水曜日

名残のイチジク

 名残のイチジクとは聞こえは良いけれど収穫せずにそのまま放置しておいた物だ。今年はイチジクの木の周りに青紫蘇が繁茂してしまった。青紫蘇も抜いてしまうには忍びがたくそのまま育てたのだが生育が旺盛でイチジクを凌駕してしまった。すっかり日の光が遮られ風通しも悪くなり積極的には収穫しなかった。去年は良く採れて食べきれず最盛期にはジャムにしたり試しに冷凍もしたほどだった。初秋には紫蘇も枯れ片づけをしていると負け組のイチジクが顔を覗かせていた。少しは収穫したがデザートに時折採って来る程度だった。気温もうんと低くなり来年のために樹形を整えようとしていると完熟した果実が何個か見えたので収穫した。熟れきって自らの重みで今にもボタンと落下しそうな実を崩さないようにそっと手に取り持って帰った。完熟なので甘みが強く晩秋の冷気を含み口いっぱいに広がる「名残のイチジク」の味を堪能した。
 

名残のイチジク
と書いてみたもののあれもこれもと栽培種が増え時期によってはかなり畑が過密になっていることがある。柿、三つ葉、ヤーコン、キンカン、菊芋、小松菜等は全て収穫せずに放置したものもある。園芸店の店先をぶらついてると衝動的に求めてしまうことがあるのだ。果樹や宿根性の中には繁殖力の旺盛なものがあり後で悔やむことがある。




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