最近ダイオキシンのことが言われなくなってきた。枯れ葉剤が散布されてからこの薬品のことがいろいろと取り上げられ一部の信奉者の間では悪魔のごとく報じられてきた。自治体ではゴミの焼却炉を作り直し高温で処理するようになった。大変な金額の設備投資になったはずだ。私たちの市でも勝手にゴミは個人で焼却できなくなってきた。でも大騒ぎしたあの時代のムードは感じられない。近隣の国家ではもっと深刻な大気汚染が進行中だからそちらの方が関心事なのか?
でも待てよ!ダイオキシンが発生するというのならかつて全ての燃料を薪や柴に依存していた時代はどうだったのだろうか?空気は汚れダイオキシンによる奇形が発生していたはずだが・・・そんな話は聞いたことがない。そもそもダイオキシンの毒性については一部のものが騒ぎすぎた感があるように思えてならない。
なぜこんなことを考えているのかと言うことであるが、篤農家のN氏は雑草や木の枝などを燃やして畑に肥料として還元している。個人的な農家の野焼きは問題がないようだが、昔から連綿として藁や籾殻そして雑草などを燃やしその灰を肥料として使ってきた。土壌も改善され燃やすことで草の種も除去できる。そもそも草や枝を捨てると言うことは農家にとって土そのものを捨てることになる。自然の循環に反することこの上ない。
そこで意を決して私もドラム缶の焼却炉で雑草や木の枝を燃やし灰を取りだし畑に戻すことにした。灰は芋や豆類にとってとても有効な肥料だよと母が生前言っていたことを思い出す。農家は土づくりからだと言われているが私の場合何とか有機肥料を鋤き込むことくらいしか実践していない。
ダイオキシンのことについてあまりにもマスコミの誘導に乗っかってしまったように思えてならない。先祖が長年続けてきたことを一方的な情報を元に否定してしまうことについて安易すぎたのではないだろうか?何が科学で何が非科学的なことなのか見極めることも必要だ。
昨日種まきをしながら畑の土を観察していたら何と「おはじき」が出てきた。恐らく妹が子供の頃落としたのではないかと思うが、今は使われなくなった子供の玩具だ。
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おはじきが出てきた |
先日はカメの小さな焼き物が出てきたが、今回はおはじき。時間を気にかけないで土と向き合っていると家族の歴史がよみがえってくる。