2012年9月5日水曜日

Arcangello CorelliのCD

かなり昔の話だがコレルリの音楽に出会ったのは代表作「フォリア」であっった。Vidalの編曲でギターの二重奏になっていて私も相手は異なるが何回か演奏したことがあった。バロック音楽史の中に登場する作曲家という位置づけでその後も軽く聞き流していた。後日グルミョーの演奏でこの曲を聴くわけだが明朗なvlnの音色と相まって関心を持っていた。一昨日コレルリの作品を殆ど網羅したCDが届いた。古典派以降の表現豊かな音楽に慣れ親しんでいる現代人にとって細かな感情のニュアンスを求めるには難しいかも知れないがこの時代の音楽の持ち合わせている単純明快さには捨てがたい魅力がある。文献によると残されている作品は以外と少なく、48曲のトリオソナタ、 12曲のヴァイオリンソナタ、12曲の合奏協奏曲くらいだということであった。音楽史の中ではイタリアバロックに多大な影響を与えバロック時代のソナタの構造を完成させたそうだ。この時代vlnの奏法も発展するが現代でも名器と言われる楽器がこのころ作られたと言うことは興味深い。服装も整えコンサートホールの椅子に構えたり、我が家のリスニングルームに正座して聴くというよりもアフタヌーンティとお菓子を頂きながら楽しくくつろぎながら聴きたい音楽だと思う。

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