我が家でも亡父が趣味として10坪ほどのガラス温室を家の裏に建てマスクメロンを栽培していた。種、肥料(私の町の農協では手に入らなかった物もあった。)、農薬、栽培技術等全てを南張のNさんにお世話になっていた。当時は田圃の土を細かく篩ってハウスの中に肥料分たっぷりの畝を作っていた。なかなか均質なものは出来なかったように記憶しているが、その味と香りは南張のメロンに負けないほどのものが取れた。冬は良いが夏場の温室の中はサウナ状態でその管理は全てが重労働と言っても過言ではなかった。後継者不足というのも投ずる資本や労働に対して利潤が低く、ましてきつい仕事となると納得がいく。私は今、自給自足を標榜しながら年間数十種類の野菜や果物を栽培しているが、昔親父が栽培していたマスクメロン作りには手が出せない。
普及したとは言えブランド品である南張メロンは高価な物であり、味、香り、食味は流石に果物の王様と言っても過言ではない。
余った野菜をもらってもらっただけなのに、南張メロンを頂いてしまい恐縮している。B君ありがとう。
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