2014年6月20日金曜日

音楽の贈り物

 長年東京で活躍しているエグセクティブのF氏より沢山のCDを贈ってもらった。F氏とは学生時代短い期間ではあったがギターを通して親しくさせていただいた。何度か岐阜の自宅へもお伺いしてお母様には食事までご馳走になったことがあった。志摩の方にも来ていただき尽きるともなくギターや音楽のことを語り合った。工学部の電気科の学生であったためオーディオには詳しく丁寧にイロハを教えてもらったことがあった。最近メールのやりとりを頻繁に行い互いの状況について語り合っているが以前彼については知らなかったこともわかるようになってきた。筆まめで几帳面なのである。下宿で酒を酌み交わし大騒ぎをしていた頃とはずいぶん違う一面を垣間見たようだ。
 私は職に就いてからもギター演奏を続けてきたが彼は仕事に専念されたのだと思うがどちらかというとレコードやCDを通して音楽を楽しむ方に力を注いできたという話だった。その彼から先日CDを贈っていただいた。

F氏はかねてより南米の音楽に注目されピアソラやブローウェル等の魅力を語っていた。私も彼から影響を受け以前から好きだったヴィラ・ロボスやバリオスに加えて意識して聴くようになった。彼からの受け売りだがCDのケースはプラスティックのものは問題があり紙ジャケの方が化学反応も起こさず無難だと知った。せっかくのディスクも場合によっては破損してしまうことがあるらしい。私も外国製のCDを所有しているが紙のケースに入っているものがあった。以前は安価に仕上げるために厚紙で作られているのだろうと思っていたが理にかなっていることを知った。贈り物の中で彼のお薦めのラッセルの演奏を時間を作り楽しんでいる。演奏の技術のみならず音楽の深まりや流れは前世紀の演奏家とは一線を画している。音の響きと音楽が間違いなく流れていると言う点が特に気に入っている。CDを送るにはいろいろと手間暇がかかったと思うがF氏に改めて深謝、深謝。

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