2010年11月22日月曜日

レコードを聴く

 土曜日に畑に行き予定していたヤマイモを掘ったので今日は一日中家でくつろいでいた。今回掘った山芋は昨年ネットで購入した種芋を育てたものだった。芋の種類がおぼろげであったのだが長芋ととっくり芋だった。長芋はパイプや波板で育てると良いのだが畑を深く耕しそのまま植え付けて置いた。それほど期待はしていなかったのだが、この芋達は自由奔放に地下で肥大していた。問題は掘るときだった。どうしても作土よりも深く育ったものは先端が折れてしまうものがあった。それよりも深く掘れば良いのだがそれほど気長に掘ることが出来なかった。どっちみち自家消費だから問題はない。このー畝に同時に植え付けて置いたツクネイモは見事なできばえだった。これは人様に差し上げても恥ずかしくはないので早速ほりたてを進呈することにした。個人的にはこの粘りの強い品種が好みであるし、生産性も高くこの地に合っているように思う。菜園のメインはツクネイモなのだが、これは未だ掘らずにいる。
 日曜日はしばらく聴いていなかったバロック音楽のレコードを聴いていた。これは12枚組の全集なのだが、もともと全集というものはこだわりを持って聴いてこなかったように思う。入手するまでは大変期待をするのであるが収録されている全てが好みとは限らないからかと思っている。それまでオーボエの協奏曲はホリガーのものがお気に入りであったが、この全集に収められていたものも捨てがたいと再発見した。アンプも暖まって来たのでショパンを聴いてみた。CDは手軽に聴けるのだが、かつて収集したアナログのレコードも時間のたっぷりとある日曜の午後にはいいものだ。今年は生誕の記念の年なのでショパンはよくとりあげられている。ピアノ協奏曲の2番とバラードの4番をじっくりと聴くことができた。先日NHKの番組でバラードの4番はショパンの傑作でその主題になっているメロディは彼がポーランドを離れてからずうっと暖め続けていたというコメントがあった。聴いていると涙が溢れて来るという話であった。
 私は高校生の頃からバラードの1番はとても好きでいろんな演奏家のものを聴き比べ、回数にしてそれこそ数え切れないほど聴いてきた。ドラマチックでありかつ繊細で感傷的でノスタルジックであり音楽の美しさを凝縮したような1番はいつ聴いても感動を新たにしてくれるが、この4番の素晴らしさも再発見した。

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