2008年9月23日火曜日

お彼岸

 いいお天気でした。天気予報のとおり気温も30℃まで上がり、野良仕事には暑すぎるほどでした。暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので北の地方では明日から寒くなるそうです。
 昔から植え物も彼岸までにするといいとよく言われてきました。もっとも縦に長い我が国では地域によってタイムラグはあるでしょうが気候の変わりと秋雨を利して秋野菜・冬野菜の植え付けをするのは納得のいくところです。とはいえなかなかこのお天気も毎年規則正しく変わり目を迎えるわけでもないので全てを自然の雨水に頼っている私としては天気予報に一喜一憂してしまいます。世間の人が憎く思う雨でも私にとっては恵みであったり、またその逆であったりもします。
 というわけでね野菜の種まきも終了した菜園に今日も行って来ました。ソラマメやエンドウの畝をたてることがまだ残っていたからです。知り合いは既に種を蒔いたと言っていましたが私は毎年10月になってから蒔くことにしています。牛糞と化成肥料を根肥に3列ほど畝を上げてきました。
 収穫も楽しみなことは確かですが、この時期はソラマメが来年はどれくらい採れるだろうかとか今年は去年のように伸び放題にせず管理をしっかりやろうとか収穫した物はどのように食べてやろうかとかいろいろと思いをめぐらします。これも楽しみの一つです。
 時間があったので栗を一部収穫し、二十日大根やサニーレタスを採りキュイの世話をし伸びきったプラムの整枝をし帰ってきた。

2008年9月20日土曜日

よく降りましたなあ!

 台風一過。それにしても今回の13号台風は雨台風でした。
台風の被害も気になるので今日は午後から菜園に行って来た。先週はカラカラに畑が乾いていて冠水用の水をわざわざ運ばなければならなかった。畑に置いてある水槽の水も全てつかいきっていた。ところが今週の連日続いた雨、自然とはままならぬものである。さて、水槽をのぞいてみたら満杯になっていた。この水槽は深さが40㎝はあるのでそれ以上の量の雨が降ったことになる。例年これだけの雨が降ると必ず畝が切れてしまったりするのであるが今回は土壌の流失はなかった。雑草の根がしっかりと土を掴んでいてくれたのだと思う。
 遅まきの野菜の種も芽をだしていた。レタスの苗を植えこれも遅いとは思うが秋ジャガを植え付けた。漬物用に大根葉を間引きしニンジンを収穫し、彼岸用のシキミを採って帰ってきた。
 キンカンの葉陰を見ていたらカマキリと地蜂の対決があった。蜂が勝つだろうと思ってしばらく見つめていたがカマキリの必死の反撃で蜂は退散してしまった。秋の虫の被害は大きいのだがなるべくナチュラルな生態系がいいと思っているので野菜の虫食いは容認している。そのおかげで昆虫たちのいとなみを観察するのには事欠かない。
 生き物といえばトカゲや蛇が突然前を横切っていくのには時々驚かされる。昨年は蛇が蛙を追っかけていくシーンに出会ったが、その動きの速いのには認識を新たにした。食うか食われるか彼らの世界も大変である。

2008年9月18日木曜日

フルートとギター

 外は相変わらず台風13号の影響で雨が降り続いている。仕事から帰り食事を済ませたら、ついうとうとと眠ってしまった。シャワーを浴び最近手に入れた1978年録音の"The Classical Duo of Montreal"というアナログレコードを聴いてみることにした。カナダのレコードである。フルートはEric Winer ギターはDavis Joachimである。
 収録されている曲は①Leonardo Vinciのsonata in Re ,②CarulliのSerenade Op109No1,③MargolaのQuattro Episodi,④OttoJoachimのNight Musicと⑤Intermezziである。輸入盤であるためジャケットは英語とフランス語でかかれている。①②はバロック・古典派③④⑤は現代音楽と言ってもいいであろう。
 Vinciはスカルラッティの頃のイタリアの作曲家でオペラ作曲家であったらしい。スカルラッティのアシスタントの指揮者であったことが記されている。Carulliはギターを弾くものであったら何曲かはレパートリーとして取り入れていると思う。彼の作曲した二重奏などはとても楽しめる。難易度の低いものは知人と演奏したこともあるしブリームとジョン、そしてプレスティとラゴヤのデュオは素晴らしい演奏を聴かせてくれている。
 Margola(1908年生)はイタリアの作曲家で合わせ物をたくさん残している。これ以外にも四つのソナタを書いている。聴きやすい親しみの持てる曲である。
 Joachimの曲はやや難解で武満徹の作品を思い起こす。

 ギターとフルートのコンビネーションは以外と多くありレコードやCDで聴くことができる。古くはリュートとリコーダーの曲が数多くあることを考えると納得のいくところである。
 随分昔の話になるが、この「ギターを楽しむ会」に飛び入りで参加してくれるかも知れないI氏と故人になってしまったが上杉氏のデュオを定期演奏会に載せたことがあった。キュフナーというドイツの作曲家のセレナードであった。後になってこの会のメインゲストである広垣氏と私でギターの二重奏に直して「伊勢ギター友の会」で演奏させていただく機会があった。

 一通りレコードを聴き終えた。ギターとフルートのバランスをよく踏まえた演奏だと思う。伴奏のように聞こえる所もあるがあくまでも両者の楽器は対等であることもこの演奏から聞き取れる。

 アナログのレコードを聴くときはCD等と違い、儀式のような準備がいるしソースのメンテナンスも要るので面倒であるが、音に鮮度があるように私は感じている。人間の耳はある程度いい加減なものでMP3とCDの違いなど殆どわからない人が多いようだが、私はレコードに愛着を持っている。ジョン・ウィリアムスがジュリアー二のギター協奏曲を若い頃レコード録音し同じものがCDでも出ている。両方を所有しているがレコードの方が遙かにいい音を聴かせてくれている。前述の鮮度が違うのである。
 もしかしたら装置の違いも関係しているかも知れない。レコードは主にサンスイの907シリーズのアンプで楽しんでいるがCDはデッキは今日的なものを使いアンプも607シリーズのもので聴いている。アンプの違いは私の耳でもわかるような気がする。もちろんスピーカーにも左右されるのである程度のところで妥協(経済的にも)しなければならない。
 それよりも「志摩ギターを楽しむ会」で生の演奏を聴いた方が、いいに決まっているという結論に達しました。

2008年9月15日月曜日

恵みの雨

 連休中は毎日野良に出ていた。7月の終わりにポットに種を蒔いたのだがどうも高温に参ってしまったようだ。悔しいけれど二度蒔きになる。白菜、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーの定番にカブ、小松菜、ほうれん草、水菜、大根、レタス、青梗菜などを蒔いた。
 サツマイモを少し掘り、ネギの土寄せをし、栗の木の下に電気柵を補強し道沿いの草刈りをした。これで三日間はあっという間に過ぎ去ってしまった。午後からの雨で今までカラカラに乾いていた大地が潤った。成長がたのしみである。
 何と言っても時折頬を撫でる秋風の爽やかさを楽しむ毎日であった。

コンサートに向けて

 11月の「志摩ギターを楽しむ会」の日と会場が確定したので、メールアドレスがわかっている方々には日時の連絡をぼちぼち開始した。プログラムが確定したら一斉に周知するのだが、郵送料も会費から捻出しているのでそう何回も切手を購入するゆとりがない。
 そんな中、私の先輩でもあるI氏にメールを出したところ時間の都合がつけば飛び入りで演奏してもいいとの返事をいただいた。氏は某大学の医学部で教鞭もとる傍ら、某大学のギター部の顧問も引き受けられている。ギター音楽に対する情熱には敬意を表さずにはいられない。
 氏のブログをいつも楽しみにしているが、「志摩ギターを楽しむ会」のことについても触れていただいている。11弦ギターで「ヘンデルのサラバンデ」を演奏しましょうかという内容のことが書かれてあった。この曲は私が若い頃、定期演奏会でソロを演奏させていただいた曲である。思い入れも強く、この曲を聴くたびに懐かしさがこみあげてくる。次のところにアクセスすると田部井氏の演奏を聴くことができる。http://jp.youtube.com/watch?v=8QzKVp_ut4U
 とは言うもののIの多忙さは我々の比ではない。いつか是非志摩にきていただき演奏していただけるのを楽しみにということで、11月のコンサートに臨みたい。

2008年9月6日土曜日

長い雨

 今日は土曜日。朝から何とか雨も降らず晴耕といったところでしょうか。私のように土日か休日しか農作業に出ることができないものにとっては、大雨、長雨、日照り続き等の自然現象の気まぐれには一喜一憂させられます。先々週、秋野菜の種を蒔いたのですが発芽はしたものの長雨にたたれてしまい調子がいまいち、また白菜、ブロツコリー、カリフラワーは二度蒔きをすることになりました。
 午後からだったけれど大根の種を蒔き、ワケギ、ニンニク、ほうれん草、ニンジン、小松菜の種を蒔いてきました。ネギに土寄せをし鶏糞を与え冬の鍋物に備えました。けれど天気予報によると来週はお天気が続きそうです。せっかくお湿りを空からいただき張り切って種まきをしたのに一週間天気予報を見続けなければならなくなりました。
 電気柵(イノシシがたくさんいるのです。)の周りの草を刈り、ピーマン、なす、サツマイモを収穫し岐路につきました。
 畝をたて、肥料を施す肉体労働は土日農家の私には堪えますねえ。

 さて、イノシシの話なのですが、最近自分の家の近くにも出没していることがわかってきました。近所の畑のサツマイモが一晩でかなりの被害を受けました。まさか住宅地の近くまでやってくるとは考えもつきませんでした。狩猟で生計を立てる場合は、その日が不漁であっても次の日に大漁をすることがありますが、農耕は一度被害を受ければそのシーズンは収穫がゼロになってしまいます。私ももう何年も昔にサツマイモやジャガイモを一晩で全部食べ尽くされたことがありました。腹が立つというより失望感の方が先に立ちました。丹誠込めて栽培していても彼らは収穫前にやってきます。数ヶ月の努力が水泡に帰します。専業でやっている農家の方にとっては死活問題ですね。
 原因はともかく一時は志摩には五頭もイノシシはいないだろうと言われていました。最近は農業をする人も高齢化となり里山は手入れも行き届かず広葉樹がのび放題で畑にも十分日光が差し込まないような景観となっています。当然イノシシの生息には好都合で、森のすぐ傍に絶好の餌場があると言ってもいいような状態です。私の畑もご多分に漏れず4時過ぎには日陰になり朝日の差し込むのも9時頃になっています。日照権のことを云々するのは何も都会のビルの谷間だけの話ではありません。
 それはさておき、対策として以前は海苔網を畑の周りに張っていましたが効果はありませんでした。あと一週間で収穫と言うときに全滅していました。この時の落胆は筆舌に語り尽くせません。(大げさかも知れないけれど、実感です。)今は電気柵を使っています。電圧は高いのですが電流は小さいので人間には実害はほとんどありません。電源も自家用車のバッテリーを使っています。
 イノシシだけが害獣ではないところが悔しいのですがね敵は空からもやってきます。今年は本格的にヤフオクで漁網を調達し空襲に備えました。スイカやキュウリトウモロコシは守られました。今は落花生と黒豆(枝豆で食すと最高ですよ。)をしっかりと守ってくれています。
 そこまでして野菜作りを続けるのは理由がありますがそれはまたいつか・・・