2014年3月25日火曜日

百の姓(木工編)

 百の姓を持っていると言われる農民であるが大抵のことは自分で工夫しながら足りないものは作ってしまう。明日はどうも雨が降りそうなので今日は春大根・小松菜・葉大根・二十日大根・蕪等の種を急いで蒔いた。前もって畝を立て元肥を施してあっていつでも蒔ける状態にしてあった。雨が期待できないとどうしてもジョロで何回も水を撒くことになるが自然の雨を利用すれば省力化が図れる。
 とは言え種まきも上手くやろうとすれば以外と丁寧な仕事が要求される。発芽をそろえたり生育のばらつきを少なくする圃場の整備が必要になってくる。今回試行してみたのは種の蒔き溝を楽に作る道具の制作だった。いろんな方々のブログを拝見していると自分が今まで気が付かなかったことが目から鱗が落ちるようにわかってくる。
 工作だが、角材に棒を取り付けただけの簡単な構造のものだが以外と機能的に優れている。今まで小さな種子は砂と混ぜてばらまいていたがどうしてもバラツキが出ていた。TVの番組では支柱を地面に押しつけて蒔き溝を作っていたが納得するような溝はできなかった。直径15ミリ程度の支柱を押し込むのだが溝の形状がU字形になるため圧力が分散してしまって目的のものを掘るには力がいった。むしろ勘をたよりにばらまいた方が楽だった。今回のツールは角材(5㎝角程度)を使いその直角の辺を地面に押しつけるので力が分散してしまうことがない。

自作の蒔き溝作成器
またV字形の溝が出来るので多少種が溝からはみ出てしまってもコロコロと転がって溝にうまく収まってくれる。あとは手で軽く押さえるだけで種まきは簡単に済ませることが出来る。明日の雨量がわからないので種が流されることのないようにこのあと寒冷紗をかけて作業終了となった。
 なんだこんなものと思ってしまうが柄が付いているのでしゃがまなくても作業が出来て腰への負担も少なくて済む。誰かが既にやっていることだと思うが近くの方にも知らせてあげたいものだ。今構想しているのは耕耘機や鍬で作った畝を鎮圧する道具だ。もちろん鍬一本でもその背をうまく使って鎮圧はできるがもっと便利なものはないか考えている。

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