2009年7月29日水曜日

自宅の近くで

 私の家は少々町の中心から外れた丘の上に建っているのですが、昨日近くの農家の方がしきりに防護ネットを畑の周囲にめぐらせていました。町の外れと言っても結構人通りも多く、車の往来もあるところなのです。この農家の方は、「きんこ」(志摩の名産、干し芋)を作るため丹念に世話をされていました。もともとプロ中のプロで農業で生計を立てている方なのです。
 私も今朝出勤の途中、車の中からその畑を眺めてみたのですが、無惨にも芋畑が荒らされていました。この荒らし方は間違いなくイノシシの仕業です。納得が行かないのは、何故このような民家の近くまで奴らが出没するのかということです。人間を恐れなくなったのか、あまりにも頭数が増えてしまったので食糧難になってしまったのか、残飯やゴミの味を覚えてしまったのか・・・それはわかりません。
 動物愛護の気持ちもわからなくはないですが、丹誠込めて作った野菜が一晩の内に全滅してしまうことは農家にとってとても困ることなのです。あるお年寄りは、やる気(生き甲斐になっていた)をすっかりなくしてしまっています。これも一因だとは思うのですが、最近耕作放棄をしてしまった畑が増えていますね。
 私はカボチャが全滅してしまったことをぼやいていましたが、農作物という物は収穫まで数ヶ月を要します。それまで除草をしたり肥料を与えたり、病害虫から守ったりたくさんの世話をします。それを収穫前に、しかも一晩の内にごっそりと食べられてしまうのですからたまった物ではありません。私の場合、電気柵で自主防衛していますが、もっと行政のレベルで害獣の駆除をしてもらわないとささやかな地産地消のモチベーションは削がれてしまいます。個人で害獣を捕獲、駆除するのには厳しい制限がありますが、これも規制をもっと緩和すべきです。
 さて、被害に遭われたご近所の芋畑ですが、植え付けを6月に行っていました。実が入っていたとしてもせいぜい人の親指くらいでしょうか。イノシシの仕業は許せませんね。私、カボチャを失った精神的なショックより立ち直っていません。
 

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