3月の初旬には第7回のコンサートの日が決まっていたのですがメインゲストの広垣氏の指の具合が良くないのでプログラムまでは話が進んでいません。ちなみに第7回のコンサートは5月8日(土)19:00~阿児アリーナミーティングルームで開催予定です。
広垣氏、若年退職後今までの蓄積された疲労が出たのでしょうかねえ?それとも加齢のせいなのか、過密な音楽活動の影響なのか・・・そういえば伊勢を中心に松阪、南伊勢町、志摩市、鳥羽市と活動の範囲を広げられていましたね。理由はいろいろと考えられますね。要するに彼のおかれているピンチは、ギタリストを始め指を酷使する職業の方が悩まされる腱鞘炎と言うことなのです。氏のブログにはそのつらさが克明に綴られています。
コンサートでは指に負担のかからない曲のチョイスで良いと思うのです。特に志摩の会では耳に心地よい曲が受けると思うのです。また、参考になるかどうかわかりませんが、ステージを盛り上げたり、生演奏でないと味わえない演出も必要なのではないでしょうか?この会に津市から来てくださっているDr.井本さんは演奏曲こそ多くはないですが、軽妙且つ聴衆を引きつける語り口で素敵な雰囲気を演出してくれています。
ともあれ陽気が良くなり、広垣氏の腱鞘炎も快癒されることを祈ります。
先日、古いLPレコードを聴いていて感じることがありました。Edward Vitoと言う人のハープの演奏なのですがその中にファリャ(1891-1946)のスペイン舞曲第1番がありました。ピアノでも演奏されますが、どちらかというとクラシックギターで弾かれる方が多いと思います。かつて会員のY氏からギターの速さについて質問を受けたことがありました。広垣氏は速さはピアノやヴァイオリンにはかなわないと答えていました。このハープの演奏を聴いてみてもそのことがはっきりとわかります。近年演奏家のレベルもあがり、私たちがかつて想像もしなかったほどのメカニックを身につけた演奏を耳にすることがあります。しかしどのようにそのパッセージをエネルギッシュに弾ききっても何かしら不安定感を感じてしまうのは私だけではないと思うのです。パリのコンクールでも優勝している山下和仁氏の演奏を聴くと、ギターでそこまで弾けるのかと驚いてしまいます。彼のテクニックや音楽性は私のような凡人にもよく伝わってきますが、彼だからこそ演奏が可能なのだと思ってしまうのです。あのテクニックは全てのギタリストにとってスタンダードにはならないと思うのです。
私は、ギターのメカニズムを熟知した演奏家兼作曲家による佳曲をゆったりとゆとりを持って演奏しているのも魅力的だと思っています。
広垣氏の腱鞘炎の知らせを聞き、そんなことを思い起こしました。
0 件のコメント:
コメントを投稿