日曜日に用ができたので一人で野良に出た。今日のメインは遅れていた落花生の植え付けである。
仕事の前に琵琶の囲いとプラム、キウイの観察をした。昨年から実をつけ始めたプラムであるが今年はたくさん実をつけている。摘果をしなければならないと思うができたら全てを育ててあげたい。キウイは成熟した木なので要領はわかっている。今年もたくさんの花が咲いている。不必要に伸びてくる枝を適宜剪定していけば実に養分が行き渡り、店では味わえないような甘い実をつけてくれる。
以前アップしたプラムの実に比べかなり大きく成長した。
次に行ったのが、かぼちゃとキュウリの二番苗の定植であった。かぼちゃは早春に苗作りをしたのだが発芽率が悪かった。二番苗を電気柵の外側に定植した。ここは以前牛糞を野積みにしていた跡なので有機分は豊富である。なぜかイノシシはかぼちゃを食べようとしないので電柵の外に植えた。冬瓜もここに植わっている。
キュウリは実を付け終わると寿命が短いので苗を次々と更新していくといいとは近隣の農家の人に教えてもらった。今回は地這えのものを選んで苗を作った。
植えてから芋苗の状態を確認し(金時やツクバコマチ等は植え付けを済ませた。)今日持って帰る白菜を確認した。この季節には今まで作らなかった作物である。トンネルに不織布をかけることで冬場のものと遜色のないものが育っている。
なかなかメインの仕事に取りかかれないが、防鳥ネットのほつれを治した。せっかく種を蒔いてもカラスに見つけられると片っ端から食べられてしまう。いよいよ畑の掃除である。ここはこの前までエンドウとソラマメが植わっていた部分を含んでいるので「れんさく君」という土壌改良肥料をすき込むことにした。すぐに種まきが可能と書かれていたのでそれを信じることにした。エンドウの支柱を取り除き、網も丁寧に畳んだ。この網と支柱は隣のゴーヤとキュウリのところへ持っていき張ることにした。植わっているニンニクを収穫し、放置したままになっているワケギを掘り起こした。これは夏眠する性質があるので秋まで乾燥したところで保管することにした。
雑草は殆どないのでそのまま「れんさく君」と根肥を少し蒔いた。そのまま耕耘にとりかかった。落花生はかつて知り合いの人から40粒ほど種をもらい、それを絶やさないように毎年植え続けてきた。このごろは、作っているのを本当に見かけなくなったが、スーパーで売られているものとは風味も味も全然違う。何よりも無農薬の国産のしかも地産のものは安心である。かなり丹念に耕しておいた。約20メートルの長さの畝を5列作った。自分としてはこれほど沢山栽培するのは初めてのことである。ただ特技の黒マルチを張って収穫まで何もしない今までの農法は通用しない。落花生はマルチ栽培には不向きな作物なのでこれからの除草を覚悟しなければならない。
一粒一粒丁寧に植えた。また、発芽しないことも考えられるので、別のところに残った種を蒔いておいた。こうしておけば移植も可能であると考えたからである。
腹が減ってきたのでおむすびを食べることにした。一連の作業は一気にしたように記したが、一つの作業を終える毎にお茶を飲んだりタバコをふかしたり全てが自分の時間でのんびりと動いていた。畑で食べるおむすびの味はどのようなご馳走よりも美味いものである。私には何故これほど美味いのか良くわからない。空腹である、空気がよい、労働の後の糧である・・・と理由はいろいろと考えられるがよく似た条件下で食事をする機会はあったが、畑の昼飯に勝る美味を味わったことがない。不思議である。
午後はしばらく敷物の上に横たわり、空を見上げたり、鳥の声を聴いたりしていた。昼飯は何時に食べたのか時計を持ってきていないのでわからなかったが、腹が減ったときが昼だったのでしょう。草ひきをした。この時期の雑草は一雨でとんでもないほど成長してしまう。作物の成長など、この雑草のたくましさには到底及ぶものではない。アスパラガスの周りとオレガノなどのハーブの近くの除草をしておいた。
琵琶には袋をかけてあるのだが、部分的に破れてしまっているものがあるので、木全体を網で囲ってしまうことにした。思っていた以上に木が高かったので支柱を継ぎ足しその周りにネットを張り巡らした。これにはかなりの時間と労力を使ってしまった。栗の木と交差している部分があるので、栗を剪定し何とかネットを一周させた。
ナスの枝の脇芽を取ってトウモロコシの追肥をした。
もう一頑張りと言うことで、種用のソラマメを収穫し今までホウレンソウが植わっていた所を綺麗にし、新たに葉ダイコンを蒔いた。サトイモと山芋の発芽状況をチェックし白菜と春ダイコンとレタスを収穫し今日の野良作業を終了することにした。
何をしなければならないというノルマもなく一日中体を動かし自然にとけ込むことが出来た一日だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿