レコードに塵の付着は付き物で中にはどうしても大事に取っておきたい名盤もあります。
私も最近安く手に入れたレコードがあるのですがチリチリする音がどうも気になっていました。今まで試したのは、レコードスプレーによるもの、これはカスが付着して良くありません。水洗いも試しました。でも静電気による再付着は防げませんし完全には除去できません。木工用のボンドを貼り付けたこともありました。復活はしましたが手間と乾燥するまでの時間が大変です。次にスポンジのような洗剤なしで食器などを洗うものと、TVショッピングで良く出ていたガラス面に書かれたマジックインキも落としてしまう洗剤を組み合わせました。これは、スポンジがくせ者で、レコードの溝までも削ってしまうことがわかりました。いろいろ試しているうちにレイカのバランスウォッシャーに落ち着きました。でもチリつきは幹線には除去できませんでした。これは私の技術的なものも原因だと思っています。
偶然ですが、バランスウォッシャー液を塗布するためのビスコという布に着目しました。繊維の毛先がとても細くレコードの溝をトレースしてくれます。それに例の洗剤を組み合わせてみました。なんと殆ど新品のような状態によみがえったのです。ただ、精製水を使っていないので水に含まれるカルシウムなどの問題は解決しませんが、十分自分では満足のいく結果を得る事が出来ました。もちろん最終仕上げはレイカのバランスウォッシャーABで除菌と表面加工を施します。
N.イエベスが6弦ギターを使っている古いレコードをこの方法で復活させました。もちろん傷の修復は無理ですが、とても聴くには困難だと思う往年のレコードを復活させたという自己満足度の高い発見でした。完璧を求めなければお勧めです。
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