先ほど広垣進氏の第一回ギターサロンコンサートから帰ってきた。
広垣氏は志摩でも何人かギターの指導をされていることもあり、その縁で「プルーフ」という会場でコンサートを開催することになったそうである。開催に当たっては「志摩ギターを楽しむ会」も後援という形でバックアップさせていただくことになった。
初めてクラシックギターの演奏を聴かれる方も見えていたようで、プログラムはソルのエチュード、タレガのアルハンブラの思い出、ヴィラ-ロボスの前奏曲等ポピュラーなものを選んで組み立てられていた。
氏のブログにも腱鞘炎のことが記されてから久しいが、話を聞いてみると完治はされていないようであった。指に負担がかからないように運指をかえてみる等、工夫されていた。音楽の流れとして聴いているとかつての演奏とは違った雰囲気を感じた。
今日の演奏では、魔笛の転調された部分が印象的だった。音色や重音のバランスは細部まで神経が行き届き繊細さが感じられた。その中でもヴィラロボスの前奏曲No4,No3は完成度の高さを感じた。今までに数え切れないほど弾きこまれていることもあるが、まるで自分の家の庭を歩いているかのように演奏された。いろいろな演奏家のものも耳にするがNo3では作為的でなく自然な安心感の醸し出されるものであった。
10/30には相差で11/6には志摩で、それに加えて伊勢では300回記念コンサートと多忙を極める氏であるが、この秋は楽しみである。